吉野七宝実、プライベート釣行のエッセイを始めます!

初めまして、吉野七宝実(よしのしほみ)と申します。本業はグラビアアイドルなのですが、最近は趣味で始めた釣りのお仕事もたくさんいただけるようになり、もしかしたら干物と一緒に写る私の写真を見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。Twitterではグラビアのこと、釣りのことを両方つぶやいていますが、かなり頑張って撮影したセクシーな写真よりも、釣り具だけの写真のほうが「いいね」が多かったりすることに、悩んでいるような、うれしいような。

古くから釣りが好きな人は多く、釣りにまつわる名言やことわざが世界中には数多くあります。有名なところでは、中国のことわざにこんなものがあります。

1時間、幸せになりたかったら酒を飲みなさい。
3日間、幸せになりたかったら結婚しなさい。
8日間、幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい。
永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。

はい、釣りはハマると楽しさは底なし沼。一生楽しめるんです。

釣りの未経験者からは、よく「釣りってボーっとできそうでいいよねー」と言われます。ただ自然の中でボーっとしながら、時折くる魚の反応に合わせて釣っているのが世間一般のイメージなのでしょう。いえいえ、それは大間違い。釣りのときほど脳みそをフル回転させて釣りのこと、そのほかいろんなことを考えているんです。

そんな私の頭の中を、皆さんにお伝えしたいと思います。

▲気ままなプライベート釣り=プラ釣りの様子をお伝えします!

記念すべき1回目は海の女王と言われる「キス」

初回は私のホームグラウンドの船宿、茅ケ崎にある「沖右ヱ門丸」から。初めて釣りに連れてきてもらったのがここだったのだけど、船長もスタッフの方も本当にいい人ばかりだからか、常連さんもいい人ばかり。魚種ごとに名人がいて、わかりやすく、そして皆さんが惜しみなくコツを教えてくれる。私はここの方々に育てていただいていると言っても過言ではない。

今日は私が監修させてもらい、来年1月発売予定のキス竿の試作品があがってきたので、それを試したくて来ました。キスって竿先に伝わるブルブルが独特で楽しいし、なんといってもすごくおいしい。お刺身で食べられるのは釣り人の特権だよね。

▲竿にはShihomi Limitedと入っているの!

6:00。船宿に到着したら、常連であり名人の池田さんの姿が。約束はしていないのに以心伝心!? 同じ船に乗れるなんてラッキー! お隣の釣り座にさせていただき本日の攻略法を聞くと、今日のような凪で薄曇りの日は、キスがよく釣れるとのこと。めちゃ期待しちゃう!

そして、池田さんが作った仕掛けをたくさんいただいた。状況に合わせて変えられるよう、さまざまな色のビーズで作られていて、池田さんの経験値が詰まった仕掛け。非常にありがたい。出船までは近況報告や、最近の釣りについてお喋りが続く。

▲いただいた仕掛け。池田さんの几帳面な性格が伝わってくる

いよいよ出船。出港後約5分のところが最初のポイント。すぐ近くに岸が見えて、万一の時は泳いで戻ることもできそうな距離。キスは食べておいしいし魚が小さくて扱いやすいので、初心者さんにオススメしたいのだけど、避けては通れないエサの問題がある。ジャリメという、ミミズのような形でグニョグニョ動くものを掴んで釣り針につけなければならない。

私も最初は抵抗があったものの、気づけばなんとも思わずガシッと掴んで針に刺し、爪で短くカットする……なんてことも気にせずサクッと。けど、苦手な人は無理だよね……。

▲エサ付けでモタつくと釣果に差が出るので、そこはサクっと ※ジャリメにはモザイクをかけました

このジャリメは滑りやすく扱いづらいのだけど、池田さんはさまざまなものを粉末化して滑り止めの研究にも余念がない。ちゃんと海に優しいものを粉末にしているのもさすが。今回も秘密の粉末を分けていただきジャリメにまぶしたら、すごく扱いやすくてビックリ。おかげでササっと針につけ、最近のヒットカラーとの噂の金のビーズの仕掛けをつけて一投目。

▲ジャリメに粉末をまぶした様子を見せたい! けど自主規制します