気持ちを入れ替えて後半戦に入るが・・・

少し休憩を取っている間に海況も変わったのか、ホウボウ・メゴチ・トラギス・エソ・フグ・ヒイラギなど、キス以外の魚も釣れ始めた。どれも食べるには小さいので「大きくなって戻ってこいよ~」とリリース。

しかし、キスのご機嫌は斜めのまま。船中では釣れているほうだけど、周りは相変わらず釣れていない。これだから釣りは面白い。けど本来はもっともっと釣れていいはず。今日は渋すぎる。キスよ、どうしたら釣れるの?

そろそろ終わりの時間だけど、眠くなったから少し寝ておこう。安全運転で帰らないとならないしね。この船上のお昼寝も最高なもののひとつ。ほんの15分程度の睡眠でも、ベッドの1時間分くらいの熟睡感。まさに爆睡。

▲お腹がすいたら食べる。眠くなったら寝る

起きて、また釣り始めたら私だけまたレンチャン。正直、何がいいんだかわからないけど、しいて言うならあまり竿を動かさないほうが釣れる。もしやこれが今日の正解!? そうこうするうちに港へ戻る時間になっていた。帰港する間、片付けをしながら周りの人と今日の釣り方の答え合わせを。みんな口をそろえて「全然釣れなかった」と首をかしげるばかりで、どんな釣りをすれば正解だったのかわからず……。

結局、一日を通して派手に釣れることはないまま終了。帰りの車の中では悶々と今日の釣りを振り返る。そうやって正解を探すことが大事で楽しいことでもある。答えは見つからなくても、それが自分の引き出しになり、そして次の釣りで絶対に生かせるようになると思う。それにしても今日は難しかったな~。

よく考えてみたら、池田さんのような年齢の離れた人と普通に会話が成立するのは、釣りという共通の話題があるおかげ。普段なら出会う機会の無い人と会えたり、いろんな人と関われるのは財産だと思う。クラスの友達なら付き合いのないような人とも、釣りという共通点で仲良くなれる。本当にいい趣味を持ったもんだ。

さて、釣ったキスはどうやって食べようかな。今日はお刺身で食べて、明日は友達が家に来るから天ぷらにして出してあげよう。みんな釣った魚のおいしさに悶絶するはず。次は何を釣り行こうかな。

▲この倍は釣る気でいました。食べるには十分過ぎる釣果です!

プロフィール
 
吉野 七宝実(よしの・しほみ)
1991年3月5日生まれ。千葉県出身。競輪専門チャンネル『SPEED』のキャンペーンユニット『スピーチーズ』のメンバーとして活動。その後、西口プロレスのラウンドガールユニット『西口向上委員会』のメンバー、AbemaTV『ピーチちゃんねる』のレギュラーレポーターを務めた。現在はグラビア活動のほかに釣り具ブランド『HUNT』のプロデュースなど活動は多岐にわたる。