期待を胸にスタート!! 今日のキスのご機嫌は!?

期待を込めてまずは一投。いつもならほどなく伝わってくる魚の反応が全くない。

シーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン。

周りを見ても、みんなもシーンといている。名人の池田さんも首をかしげている。今日は期待と裏腹に釣れない日か!? 船長も早々に見切りをつけて次のポイントへ移動。

二投目。フワッ、フワッと誘い(アクション)を入れてジーっとステイ。するとググググとキス独特のアタリ(竿先に変化が現れること)が! 船中で最初の1匹目をゲット! しかもかなり大きなサイズでうれしい~。

▲誰かが釣れると自分も釣れるかも…と思い、周りの人も祝福してくれる

周りは相変わらずシーンと釣れないままだが、私プロデュースの竿がいいからかな、私ばかり釣れる。なにこれ、うれしすぎる~! あっという間にツヌケ〔10匹以上釣ること。ひとつ、ふたつと数えて10になると“つ”がつかなくなることからそう呼ばれる釣り用語〕。うひひひひ~。池田さんからも今日持ってきた新しい竿を褒められる。え、褒められるのは腕じゃなくて竿!?

この竿でこだわったところは、海底の様子を竿先でキャッチしやすく、魚がかかったときに、魚に違和感なく針がかかるような設計になっているのが特徴。それもバッチリ機能しているのがわかって、みんなにも自信を持って勧められる!

▲この大きなサイズは天ぷらよりもお刺身にいい

その後、アタリがなくなるたびに、仕掛けのビーズの色を変えて魚に刺激を与えてみたり、針から餌のジャリメが垂れる長さを変えてみたりと試行錯誤を重ねる。結果、周りよりも釣れている。数を競うものではないとわかっていながらも、自分の作戦がうまくいっていることがうれしい。

しかし、今日は渋い日(魚の活性が低く釣れない日)であることは確か。釣れないとなんとか攻略しようと魂が燃えてくる。あれもこれもやれることは全て試しまくってやるーー!

そうこうしているうちに、お腹がすいてきたので船長にお湯をいただいてカップ麺を。潮風に吹かれながら船上で食べるカップ麺は、家で食べるときより数倍おいしく感じ、温かいスープが胃に沁みる。バーベキューの料理が格別に感じるように、このおいしさはみんなにも体験してほしい。スープまで完食。

▲釣れないときは気分展開も必要