がむしゃらに俳優業でという思いだった10代の頃
――10~20代の頃より、今のほうが充実しているのではないですか。
速水 どうなんだろう。今が一番いいかどうか、僕にもちょっとわかりません。仕事をしていて、“もっとこうすればよかった”“悔しいな、やりたかったな”と思うことは今でも変わらずあって、まだまだつらい思いをすることはたくさんあります。
ただ、10~20代の頃よりは、いろんな人たちと仕事ができるようになってきたことには感謝しています。やっぱり人との出会いですね。たくさんの人たちと知り合えるようになって、すごく自分のモチベーションにもつながっていますし、おかげで仕事が日々楽しくなってきています
――俳優業での野望はありますか。
速水 最近は、あんまり考えないようにしているんです。それはもう自然な流れ、出会いだから。正直、役をいただけるだけでありがたいです。自然な流れで意識せず、長く続けられたらやっていきたい。
今回のドラマでは、僕より年下の方が多かったのですが、普段は先輩方と一緒のことも多いので、いろんな世代や立場の人の考え方や意見、立ち居振る舞い、姿勢などを垣間見られる現場がとても好きなんです。みんなでひとつの作品を作っていく面白さを気づかせてくれたのが現場です。その気持ちはデビューした頃からずっと変わりません
――これからもいろんな速水さんを見るのが楽しみです。
速水 10代の頃は、がむしゃらに俳優業で、という思いがありました。ただ僕の性格上、あれもやってみたい、これもやってみたいと思ってしまうんです。食事と一緒です。今日は和食、明日はイタリアンと、ひとつに絞れない(笑)。ひとつのことを突き詰めるのも大事なことなんですけど、せっかくなら、いろんな世界を見てみたい。
それで覚悟を決めて、料理をやってみたり、ほかのことを披露するようになっていきました。やってしまったことで、逆に大変になったこともあります。だけど、これまで会えなかったような方にも出会えたりする。そこからまたさらに楽しいことが広がっていく。だから僕としては、結果的にこういう流れで良かったんだと思っています
〇M’s TABLE by Mocomichi Hayami[YouTube]
〇『もしも、イケメンだけの高校があったら』公式サイト