人気ドラマの劇場版第2作『コンフィデンスマンJP 英雄編』。現在公開中の同作に、前作に引き続き出演しているのが俳優の関水渚。前作では長澤まさみ演じる信用詐欺師、ダー子との出会いをきっかけに、大金を騙し取るチームに加入するコックリ役を演じていたが、今作でもダー子たちを助ける重要な役として出演している。
2021年は同作の出演以外にも、連続ドラマ『八月は夜のバッティングセンターで。』の出演など、ますます活躍の場を広げた彼女。そもそも『コンフィデンスマンJP』のファンだったという彼女に、同作への想いや、撮影の裏話、そして今後の活動について聞いてみた。
ファン目線で見た『コンフィデンスマンJP』最新作
――『コンフィデンスマンJP 英雄編』、拝見させていただきまして、これまでのファンの方はもちろん、初めて見た方でも楽しめるだろうなと思いました。関水さんは前作『プリンセス編』からの続けての出演となりますが、もともと出演前からこのシリーズのファンということで、ファン目線でのオススメポイント教えてもらえますか?
関水 小手さんが演じる五十嵐のイジりが雑になっているところですね(笑)。
――(笑)、さすがファン目線ですね!
関水 まさみちゃん……普段はまさみちゃんって呼ばせていただいてるんですけど、まさみさんって言います(笑)。まさみさん演じるダー子さんと、五十嵐さんの関係性が雑になればなるほど、見ているこっちは親密に見えて、それが傍から見てておかしかったです。前作からさらにキャストの皆さんが親密になっているように感じて、現場もすごくいい空気でした。
――今回のように同じ役柄を、少し時間をおいてまた演じるというのは初めてだと思うんですが、意識したことはありますか?
関水 まさみさんもそうですし、スタッフさんもですが、現場が前作とほとんど同じ方だったので、自分で意識してコックリに戻ったというよりかは、周りの皆さんに自然に戻してもらった、という表現のほうが正しいかもしれないです。ダー子さんの顔を見たら、もう自然とコックリになってました。
――なるほど! かなりブランクがあったのに、コックリが登場するファーストカットで、関水さんがコックリの顔、表情になっているのが見事だなと思いました。やはり関水さんにとって、長澤さんは尊敬すべき方ですか?
関水 はい! 以前は、まさみさんにプライベートでも相談に乗っていただいたりしてたんですね。でもコロナもあってお会いできてなかったので、久々にお会いできてとてもうれしかったです。まさみさんと一緒にいるとパワーを貰えるんです。すごくエネルギッシュで、同じ場所にいるだけですっごく楽しい。改めて、まさみさんじゃないと、ダー子は務まらなかっただろうなって思いました。
――そうですね、前作でも、ダー子とコックリの場面で「私たちは何にだってなれる」ってセリフがジーンときて。もちろんドラマの内容を指してるんですけど、役者としてのお二人にも、映画を見ている人の人生にも当てはまるな、と勝手に感動してしまいました(笑)。
関水 この作品がこれだけ多くの人に愛されたのは、お話が面白いのも、ほかのキャストの皆さんが素晴らしいのも、もちろんあると思うんですけど、やっぱりまさみさんのお芝居がすごい! それこそ「なんにでもなれる」ってところが、私も含めて皆さんが『コンフィデンスマンJP』を好きな理由なんだと思いました。