風の時代に舞い降りました。風野又二朗です!!!

今年も花粉が大変だ!ものすごい勢いで襲いかかってきてます。寝る前に、寝室の空気清浄機をマックスにして、眠りにつくんですけども、朝起きるといますよね。花粉がね。

いや、どっから入ってきたん?っていうね。本当にちょっとした隙間から入ってきてるんでしょうね、恐ろしい。飲食店で食事しててもですね、新しいお客さんが入ってくると、花粉も一緒に入ってきますよね。

何名ですか?3名と花粉を少々って感じですよね。

春の陽気さと一緒に花粉も一緒に舞い上がっている感じなんでね、本当に落ち着いてって感じなんですけども。

親友の俳優が言ってたんですけど、このコロナ禍になって、撮影のスタイルも随分と変わったそうです。現場にもよるのですが、基本的にテストまではマスクを着用して芝居をしています。

これね、花粉症俳優にはとてもありがたいそうですね!

以前は、朝メイクしたら、そこから先はメイクが落ちてしまう為、マスクはしていけませんでしたから。もう、朝から1日、丸腰で花粉と向き合わないといけませんでしたから、この撮影スタイルになって唯一良かったと実感するのは、花粉の時期だと言ってました。

コロナ禍が落ち着いても、花粉の時期だけは、現場でマスクしていたい俳優は多いんじゃないかと思います。

さて、4月になりました!

春なんで、明るい話をしましょう!春と言えば、新学期、入社、引越しなど、新たな始まりを迎える人も多いんじゃないでしょうか!ワクワクと不安を同時に抱えている人も多いんじゃないかと思います!でもね、ニャンとかなる!人生は絶対、諦めなければ、良い事ばかりでニャンとかなるんでね、楽しんでいきしょうね!

ただ一つ、ニャンともならないなというか、風野又二朗、先日、パスポートの期限が切れていた事が発覚しました!

初めてパスポートを作ってから、20年以上、一度も切れなかったパスポートの有効期限が切れました。

まあ今は、気軽に海外に行けないですからね。予定もないし、気にしていなかったんですけど。

ふと、今までの旅を振り返りました。まあ、そもそも、旅っていうのは、普段住んでいない場所、ましてや言語も違う場所へ行く時なんかは文化の違いもあって、アクシデントだらけですよね。

風野もかなりのアクシデントを経験致しました。

一度ね、地球の裏側の先住民の村に行った事あるんですけど、そこはもう、ここどこ?ってぐらいの自給自足の生活でした。あれを経験してからですよ、まあ、同じ人間同士、感じることに大きな差はないって思ったのは。

まあ、この話は書き始めたら来年までかかりそうなんで、今回はロサンゼルスで起きた思い出を書いていきたいと思います。

たぶん、もう10年以上前なんですけど、ちょうどその時にラスベガスに1週間ぐらい滞在してまして、日本に帰国しようとしてたんですね。

ラスベガスから日本への直行便っていうのがなくて、一度ロサンゼルスでトランジットしなきゃいけないんですけど。ラスベガスの空港について、旅の思い出を話しながら、空港の出発ゲートに向かっていたんです。

すると、めちゃくちゃ人がいるんですよ。どうやら僕らより前の便の飛行機が飛んでいなかったみたいで、乗客がワイワイとそこで待っていたんです。

これは少し遅延してるのかなと思い待っていたんですけど、30分、1時間、待っても全く何のアナウンスもないんです。これはさすがにと痺れを切らして、受付のお姉さんに聞いたら、機械のトラブルがあって調べてる。飛ばないかもしれない、分からないと言われました。

え!いや困ると。ちょうど風野、帰国した次の日の朝から仕事だったので、今日帰らないとヤバイ訳です。でも、まあ、大丈夫でしょう!と気を落ち着かせ、とりあえずロサンゼルスに行けば大丈夫だわ、きっと!と待っていました。

そこから、さらに2時間経って、ようやく機内に入る事ができました。ロサンゼルスから羽田へ向かう便の出発が1時間後だったので、今飛べばどうにかなるかもしれないなと期待していたんですけど、1時間経っても飛ばない。

この数時間、文章には起こしていませんが、真剣に航空会社と会話をして消耗したせいか、風野の頭はパンク状態でした。窮地に陥った風野が思ったことは

私の仕事は今、ロサンゼルスの飛行場から飛行機と一緒に飛んだんだな

でした。

いや、うまい事言ってる場合ではないんですけど。もう、どうにもならない。旅の疲れと空港での疲れと虚無感に襲われた風野は、寝ました。

いや、ダメなんですけどね、皆さんにニャンとかなる!諦めないで!とか言ってる風野なんですけどね、これ発見だったんですけど、出し切った後って、人間寝るんだなと。

雪山で遭難した時に、寝ちゃだめだ!ってあるらしいですけど、本当のピンチを迎えて風野は寝ました。現実逃避ですね。夢でね、やはり、事務所のマネージャーが出てくるんですね。めっちゃ怒られている訳です。自分でもびっくりしましたけど。気がついたら機体は空を飛んでいて、景色を眺めながら、ああこの後どうしようと、朦朧とした意識でまた眠りに着きました。

次に目を覚ましたのは、アメリカ人の男性の大きな声でした。寝ぼけながら目を覚ますと、屈強な体つきの客室乗務員が「日本に行く奴はいるか?」と大きな声で叫んでました。風野が手をあげると急げと誘導され飛行機の出口から降ろされました。

機体はすでにロサンゼルス空港に着いていたのですが、降ろされた場所は飛行場の滑走路のど真ん中。タラップを降りるとそこに1台のバンが停まっていました。これに乗れ!急げ!と言われて、8人乗りのバンにたぶん、12人ぐらい詰め込まれました。

バンはそのまま滑走路を爆走し始めました。飛行場の滑走路を、バンで爆走したこと、ありますか?ないですよね。そのバンにはほぼ日本人が乗っていたかと思うんですけど、もう車内はぎゅうぎゅうで、身動き取れない体勢で車に揺られていました。

でも、誰も文句言わないんですよね。たぶん、これって、俺たち、日本であの満員電車を経験しているからだわ。東京の満員電車、経験していて良かったわぁ、なんて思いました。

ロサンゼルス空港の滑走路のど真ん中で、山手線の事を思い浮かべた初めての日本人なんじゃないかな、なーんて考えていたら、バンが急停車して、同じように滑走路の真ん中に停められていた飛行機に乗せられました。

機体から降りたタラップを登っている時に、これ、よく大統領とかが乗る時の感じじゃん!と一瞬ワクワクしたんですけど、本当にこの飛行機で合ってるのかよく分からないまま、座席に座りました。

すでに、機内にはたくさんの乗客が乗っていて、たぶん、我々の事を待っていたんだろう視線を感じながら、なんだか、舞台の観劇に大事なシーンで遅れて入ってきた観客の気分でした。

気まずさから、誰とも目も合わさず、そのまま瞼を閉じました。これは一体どういう事だろう。ていうか、私、出国スタンプとか押されてないし、私は乗ったけど、絶対荷物はロサンゼルスじゃん。どうしよう。ていうか、これも夢かもしれないなと思って、また、静かに眠りに着きました。

結論から言うと、飛行機は無事に東京に着陸。入国の時、少しドキドキしましたがそのまま入れて、荷物もなぜか届いていました。トランクの車輪がややめり込んでいたので、これは、焦ってぶん投げたでしょ!って思いましたが、引っ張ったら直りました。

という事でね、今回の旅の教訓は、旅のスケジュールは余裕を持って立てよう!という事と、果報は寝て待てという事、あとやっぱり、人生はニャンとかなるという事。

そして、しんどい満員電車の経験ですら生きてくる瞬間があるので、なんでも前向きに捉えていこう!という事でした。

あとね、最後に、言語や文化が違っても、なんとか予定通り帰国させようと頑張ってくれていたんですよね、航空会社や飛行場の人たちが。ありがたいなと思いました。

人生には、トラブルとアクシデントがいっぱいあるけど、みんなで力を合わせて、自分も優しくありたいなと思ってます。ニャンとかなる。

いつだって、アクシデントを笑って話せるような、平和で楽しい世界であり続けて欲しいなと思ってます。

それでは、又、風の吹く日に。

『風をあつめて、巻き起こす』は、次回4/15(金)更新予定です。お楽しみに!!