白浜あやがバースデーソロ歌唱で名曲を歌いあげた!
そして「恒例」という部分でも特筆すべき点が。
昨年も披露したロッカジャポニカ(内藤るな、高井千帆が所属していたグループ)の楽曲を今年も披露。内藤と高井にとっては懐かしく、青山菜花と白浜あやにとっては人生でまだ2回目の歌唱になる、という面白い展開だが、なによりもイントロが流れたときに客席から思わず漏れてしまった「おおーっ」という感嘆のため息が印象的。もう、これだけで会場に足を運んでよかった! という満足感が伝わってくるではないか。
アンコールで披露された『My First Kiss』も、昨年から引き継がれたもの。全編英語の歌詞の楽曲を歌い続けていくというのは、今年で中学2年生になった青山菜花と白浜あやにとっては、英語の授業での成果を発表する場にもなる!? 2回目にして、ここまで「定番」がはっきりとしているのだから、来年以降がさらに楽しみになってきた。
アンコールではちょっとしたサプライズも用意されていた。このコンサートの2日後に14歳の誕生日を迎える白浜あや。そのお祝いとして、彼女がソロで歌唱するコーナーが設けられた。歌うのはアイドル歌謡の金字塔といっても過言でない松浦亜弥の『LOVE涙色』。なかなか難易度の高い楽曲だが、1人でしっとりと伸びやかに歌いきってみせた。
他のメンバーは「私たちは袖から見守ります」とステージから姿を消したのだが、じつはこれこそがサプライズの“フリ”だった。白浜あやが歌い終えると、メンバーがバースデーケーキを持って登場。なんにも知らされていなかった白浜あやだったが「今日は絶対に泣かないと決めてきたので!」と感涙をこらえて、笑顔でファンにお礼のあいさつ。いいシーンだなぁ、と思ってみていたら、スプリングにこめられた“もうひとつの意味”が浮かびあがってきた。
スプリング=春。そして、その春は季節を指すものだけではなく「青春」の春をも意味しているのではないか? 毎春更新されるB.O.L.Tの青春ヒストリー。その2ページ目が今年、しっかりと書き加えられた。
MCでは何度も高井千帆が「今年“も”」という言葉を口にした。そして、それが最後には「来年“も”」に変わった。
今年も継続して開催できた! という喜びが、いつしか「これなら来年も大丈夫!」という確信に変わったのだろう。
もちろん「来年“も”」楽しみなことに違いはない。2年連続で取材させてもらった記者が、それを実感していて、すでに来年が待ち遠しいぐらいなのだから。
だが、1年待たなくても、B.O.L.Tにはすぐに会える。
5月28日にはEarly Summer Tour2022『Re;B.O.L.T』が、品川プリンスホテル クラブeXにて開幕。このツアーは大阪・仙台・名古屋と続いていく。弾むような春をステージで体現してくれたB.O.L.Tが、今度は初夏の香りを全国に運んでくれる。さらなる充実の季節を迎える4人にぜひ注目していただきたい。