胸に刻むべき“ぱちんこにも人情がある”という名言
最初に述べたとおり、今や100台レベルで、スロットとパチンコの入れ替えが進んでいます。減台するスロットと増台するパチンコという現実はとてもリアルで、2008年前後の4号機時代に急増したスロットコーナーが消滅していきます。スロットバブルで誕生したスロット専門店も次々に消えて、ほかのお店に変わっていく姿は、パチンコ・パチスロが、その歴史と共に栄枯盛衰をくり返す遍歴そのものです。
朝の行列と閉店間際の客付きの変化もまた、猫の目のように変わっていくものです。中古市場で1台330万円という破格の値で取り引きされる『P Re:ゼロから始める異世界生活』は、あの初代『吉宗』で1ゲーム連チャンという革命を起こした大都技研のパチンコ台です。スロットの十八番(オハコ)だった1ゲーム連チャンは、今やパチンコの代名詞になりつつあるのです。かくして、王道のパチンコが減りつつあるなか、海シリーズも7月登場の『Pスーパー海物語in沖縄5夜桜超旋風』(SANYO)へと変貌します。
ニューギンの『Pはぐれ刑事純情派』は、『Pあぶない刑事』と同じく王道スペックかと思っていたら、最大で7回セットの連チャンマシン=一撃1万発超えで登場です。1988年から続いたテレビ朝日系の人情刑事パチンコですが、『必殺仕事人』の中村主水こと故藤田まことさんのそっくりイルミがフラッシュする「極情メモリアルモード」突入で、1500発が6個並ぶ9000発+初当り1050発の合計で1万発も出ちゃうことにビックリした年配のパチンコファンも多いはずです。
このように、「純情派ボーナス」(通常大当たり)後の時短70回のあいだに、うまく当てて「はぐれBIG CHANCE」を手にして、1/2で極が降臨してくれれば、一気に1万発ですからビックリして当然です。
199分の1のライトミドルなのに恐くて座れないのは、リミット到達後にそのまま捨てられているからです。ボクは599回の遊タイムがあることも引っかかります。せっかくのオーソドックスでにぎやか演出も、ニューギンが小冊子をヤメてしまったので、リーチの名前すらわからないお年寄りの方も多く、バラエティコーナーでポツンとはぐれてしまっている印象の『はぐれ刑事』です。
デッカイ慶次パネルが邪魔で、『P真・花の慶次3』のデータが見れずに戸惑ったファンも多く、パネルをズラしたり外したりして警察からNGを喰らったホールもあったといいます。そんなこんなで、ニューギンの今後の展開にも注目しているドンキホーテです。
『はぐれ刑事純情派』の安浦刑事こと藤田まことさんの名台詞“ぱちんこにも人情がある”は、ホールやメーカー関係者の心に深く突き刺さる言葉なのです。
〇【PV】Pはぐれ刑事純情派【newginchannel】