こんにちは。道の駅旅ライダーの平賀由希子です。ここでは北海道の道の駅で見つけたパワーフードを紹介したいと思います。それは、食べて元気が出る食材「行者ニンニク」です。春の味覚としての山菜ですが、皆さんご存じでしたか? ニンニクやニラのような強い香りがあり、疲労回復にバッチリの食材「エナジーフード」でもあるんです!

北海道では「アイヌネギ」として有名

北海道では「アイヌネギ」とも呼ばれる行者ニンニク。古くからアイヌの人々も食べていた山菜だそうです。天然物のほか、栽培物があり、好きな人は自分で山に採りに行くみたいですよ。

行者ニンニクの名前の由来は、その昔、生気を養うために修行僧も食べたことから名付けられたと言われています。

食べ方は、そのままでも、茹でても、天ぷらや餃子の具や、ジンギスカンと一緒に炒めたり、常備菜として醤油漬けにするなど、いろいろあるみたいです。

旬は4~5月で、この時期には道の駅に採りたての行者ニンニクが並ぶそうです。生のものは出回る時期しか買えないけど、行者ニンニクを使った製品なら1年中買うことができるんです。

道の駅でよく見かけたのが行者ニンニク入りのソーセージ。いろいろなメーカーのものがあって、北海道に行くとついつい買ってしまうのがコレなんです。あとは、醤油漬けにしたものもよく見かけますね。他には行者ニンニク塩や醤油などの調味料もありました。

今回は、中川町の道の駅で特産品として販売されていた「ダブル行者ニンニクウインナー」「行者ニンニク入り焼肉のたれ」「エゾネギラーメン(しお)」の3つを購入です。

▲道の駅 なかがわ 

ニンニクよりも疲労回復成分が多い「行者ニンニク」

疲れたな~って思うときや、風邪のひき始めに、ニンニクを食べたくなりませんか?(アタシだけ?)

疲労回復や滋養強壮に効果があるアリシンが多く含まれているニンニクは、エナジーフードの代表的な食材なのですが、なんと行者ニンニクには、ニンニクより多くアリシンが含まれているんです! アリシンにはビタミンB1の吸収を助ける効果があり、体内でビタミンB1と結びつくことで、より高い疲労回復効果が期待されます。

▲行者ニンニク入り焼肉のタレ

ちょっと話はそれますが、ビタミンB1にも疲労回復効果があって、夏バテ予防にはビタミンB1を多く含むウナギや豚肉などを食べるといい、と言われているんですよ。もちろん、疲れているときの疲労回復にもいいというわけです。

さらにアリシンは、強い殺菌作用や血栓を予防する効果があり、免疫力も高めてくれるので、がんの予防にも効果があるともいわれています。

食欲増進効果もあるので、行者ニンニクはスタミナ回復にもってこいの食材というわけです。ただしアリシンは熱に弱いので、アリシンの効果を十分に発揮させたい場合は、生のまま食べるのが一番です。もしくは、油で炒めると成分が壊れにくくなるので、さっと加熱して食べるのがオススメです。

ほかにもβカロテン、ビタミンKも豊富に含まれています。βカロテンはビタミンAに変換され、目の機能を正常に保ったり、皮膚や粘膜の健康を維持するほか、動脈硬化の予防効果もあります。ビタミンKは骨粗しょう症の治療薬にも使われている成分で、骨を丈夫にする効果があると言われているんです。

行者ニンニクに含まれるアリシンは、疲労回復効果があるビタミンB1の吸収率をアップさせる働きがあるので、行者ニンニクはビタミンB1を多く含む豚肉との相性が抜群! スタミナ回復には最強の組み合わせというわけです。