こんにちは。道の駅旅ライダーの平賀由希子です。今年の夏も猛暑日が続きましたが、皆さんは夏バテなど大丈夫でしたか? 私は梅雨明けと同時にやってきた急な暑さ以降、やや夏バテ気味の日々でした。少し涼しくなってきた最近も、いまだに夏の疲れがとれていません。

ところで、皆さんも疲れているときは「何か精のつくものを食べよう!」ってなりませんか? 今回のテーマはズバリ! 食べて元気が出る食材「エナジーフード」です。

一般的に食べて元気が出る食べ物といえば、ウナギ・ニンニク・ラッキョウ・梅干しなどが有名ですよね。でも、全国には知られていない元気の出るご当地食材があるかもしれない……。そこで、道の駅で「エナジーフード」を探してみることにしました。

北海道で見つけたエナジーフード「ペポナッツ」

夏バテ最中の8月。夏休みを利用して道の駅めぐりへ行ってきました。今回の行先は、北海道と岩手県。

道の駅を回りつつ、エナジーフードはないかな~と物色。注目して探してみると意外とあって。カラダに良い効能があったり、栄養素が豊富な食材には、大きくポップなどが張り出されていたりするんですよね。岩手県の道の駅では、スーパーフードとしても有名なアカモクや、ポリフェノールたっぷりの山ぶどうの原液などがありました。

北海道剣淵町の道の駅で見つけたのが「わっさむペポナッツ」というカボチャの種。パッケージには、かわいいカボチャのイラストと一緒に「鉄分・亜鉛が豊富 アーモンドの約2倍!!」という文字が書かれていました。

▲道の駅 絵本の里・けんぶち

アーモンドといえば栄養価が高く、注目されている健康食材。そのアーモンドを越えるなんて! とすぐに購入。鉄分と亜鉛といえば、人間には欠かせない重要な栄養素です。

カボチャの種は、お菓子やパンの材料に使うので知ってはいましたが、ペポナッツというのは初めて。調べてみると、ストライプペポというカボチャの種のことだそうです。

カボチャは大きく分類すると、私たちがよく食べている西洋カボチャ、皮の表面がデコボコしている日本カボチャ、ペポカボチャの3タイプがあります。ハロウィンの時期によく見るおもちゃカボチャは、ペポカボチャの一種で、実はズッキーニもペポカボチャの仲間なんです。ストライプペポもここに入り、種を食べるカボチャだそう。

「わっさむペポナッツ」は、剣淵町のお隣にある和寒町で作られています。和寒町は、北海道北部にある旭川市から車で約50分ほどの場所にあります。特産品はカボチャで、なんと作付面積・収穫量は日本一だとか。そんな栽培技術を活用して作られたのが「わっさむペポナッツ」だそうです。

ペポナッツに使用されるストライプペポは、硬い殻がない大きめの種で、緑色をしています。その種を乾燥・焙煎して作られています。

一般的に販売されているカボチャの種は、ほとんどが海外産だそうで、国産のものはかなり貴重だそう! ますます期待が高まるな~。

▲わっさむペポナッツ

こんなにスゴいぞ「ペポナッツ」

ペポナッツのすごいところは、豊富な栄養成分。鉄分はアーモンドの2倍、亜鉛は約2.1倍も含まれていて、しかも数あるナッツ類のなかでも鉄分の含有量は一番の多さ! 亜鉛も断トツの含有量なんです。さらにタンパク質も豊富に含まれており、脂質や炭水化物は低めとなっています。

ペポナッツに限らず、カボチャの種には果肉の5倍ものカロテンや、動脈硬化予防に効くというリノール酸が含まれていて、葉酸やマグネシウム、カリウムなども豊富な栄養価の高い食材なんです。古くから「南瓜仁」という漢方薬にも使われているスグレモノなんです。

じつはワタシ、短大のときに栄養士の資格を取得していまして。昔取った杵柄……ではないですが、ちょっとだけ栄養学的なお話をしたいと思います。

ペポナッツに豊富に含まれている鉄分と亜鉛ですが、どちらも日本人は不足しがちな栄養素といわれています。

鉄分が不足すると貧血はもちろん、頭痛や肩こり、集中力の低下、疲れやすいなどの症状が現れます。氷をよく食べる人は鉄分が不足している、なんて聞いたことありませんか?

亜鉛不足だと、脱毛、爪や皮膚の異常、味を感じなくなるなどの味覚異常などの症状が起こることがあります。男性は生殖機能の低下で、EDになる可能性もあるといわれているんです。あぁ怖い……。

でも、ペポナッツを食べて、しっかりと鉄分と亜鉛を摂取すれば大丈夫! 亜鉛には免疫力アップや、肌の調子を整えてくれる効果があるんですよ。

ちなみに食べる量は1日10~15粒ほどで十分だそう。あまり大量に食べると、カロリーの摂取しすぎになるのでご注意を。

▲ペポナッツを食べて健康的な体に!