北海道日本ハムファイターズのマスコットキャラクター・フレップとファイターズガールが踊る「きつねダンス」。今ではプロ野球界を飛び出して、地上波の歌番組にも進出するなど飛ぶ鳥を落とす勢いで人気となっているダンスです。

そんな話題のダンスを彩るのは、ファイターズガールたちが着用しているユニフォーム。この衣装を作っているのは、アイドルの衣装も手掛ける株式会社オサレカンパニー。ファイターズガールの踊りが、さらにかわいくカッコよく決まる秘密を、デザインを担当した茅野しのぶさんにお聞きしました。

※本記事は『フレップとファイターズガールがおしえる きつねダンス公式振り付けBOOK』(ワニブックス:刊)より、一部を抜粋編集したものです。

どのメンバーが着ても「映える」衣装

「360度どこから見てもカワイイ衣装」ということは、言い換えると、たとえばテレビカメラから、どの画角で抜かれたときでも、どこで切り取られても、立ち姿やパフォーマンスがかっこいい、スタイリッシュに見える、お顔が可愛く見える、踊っている姿が迫力があるということなんです。正面の角度から、斜めからだけ可愛い、ではダメなんですね。そういう意味で、考えつくあらゆることを私たちは模索します。

「ここはちょっと光沢があったほうがいいな」とか、光沢がそこに無くても別におかしくはないんだけど、あったほうがこういう意味で絶対にいいとか。

あるいは、スカートのフレアのフリルの部分が、踊って揺れ動くと可愛く見えるとか、ターンするとまた“グッと”ときめくとか。それにはスカートの分量も、かなり計算して作ってるんです。

動きやすくするためにと、安易に変なマチを入れておけばいいというわけでもない。それでデザインがおかしくなることもありますから。そのためには、パターン(型紙)の段階で、パフォーマーたちの運動量を、ものすごく計算して作らなければならないんです。

また、スタイルアップできるデザイン、というのも重要なポイントになってきます。これはタレントさんの衣装を作るときにも通じることなんですけど、ウエストの位置だったりとか、ヒップの位置とか、手袋とのバランスとか、全体を見たときに、どんな身長や、どんな体型の人でもバランスよく見えるというのが理想ですよね。

実際、ウエストの位置がちょっとズレたり、スカートの長さがほんの少し変わるだけで、本当はそんなに脚が太くない子でも、太く見えたりするんですよ。

だから、どの人が着てもかっこよく映える衣装、どんな髪の色で、どんな体型で、どんな身長の人が着ても映える衣装。メンバーの入れ替わりで、新しい人が着てもやっぱりかわいい、見た人の印象に残って、応援したくなる、そんな衣装を目指して取り組みました。

このインタビュー記事は、9月20日発売の『フレップとファイターズガールがおしえる きつねダンス公式振り付けBOOK』に全文掲載されています。


書籍には、全27名いるファイターズガールへのQ&Aを含む紹介ページも収録されています!

▲滝谷美夢さん
▲讃岐花笑さん
▲工藤彩音さん
【書籍概要】
『フレップとファイターズガールがおしえる きつねダンス公式振り付けBOOK』
発売日:2022年9月20日
定価:1,540円(税込)
判型:B5判
付録:カバーのファイターズガールのオリジナルトレーディングカード1枚封入(全6種)
発売:ワニブックス
株式会社オサレカンパニー
2013年3月1日に、AKB48総合プロデューサーである秋元康氏から社名を命名いただき、株式会社オサレカンパニーとして自立の道を歩み始め、今年で創立10年目を迎える。現在はAKB48だけでなく、タレント、声優、コスプレイヤー、2.5次元アーティストなどのエンタメ業界で活躍する、さまざまな方々の衣装・ヘアメイク業務、さらにアニメやゲームにおけるキャラクター衣装のデザイン、アーティストのグッズデザイン、そして学校制服や企業制服まで、多岐に渡っての事業を展開。