10月15日(土)と16日(日)に京都市内の各所で行われていた「京都国際映画祭2022」。今年で9回目の開催となる同映画祭は「映画もアートもその他も全部」をキーワードに、今年も「映画」「アート」「イベント」の3つのカテゴリから、リアルとオンラインのハイブリッドで行われている。
その一環として、よしもと祇園花月で「よしもとSDGs LIVE2022」が15日に開催。同ライブは「SDGs-1グランプリ」と、MBSで放送中の『ゴエが行く!らいよんチャンSDGsニュース!』とのコラボ企画「SDGsリポートコンテスト」の2部構成で行われた。
西川きよしがオズワルド伊藤にクレーム!?
「SDGs-1グランプリ」は、人気芸人たちが、SDGs開発目標から1つ以上のテーマをネタに、いかに楽しく、わかりやすく伝えられるかを競い合う。優勝者には「よしもとSDGsアンバサダー」として1年間活動すること、そしてBSよしもとでSDGsを発信する冠番組を持つ権利が与えられる。そして、「SDGsリポートコンテスト」は番組内で視聴者から募集したSDGsに関する60秒以内の動画から、グランプリと準グランプリを決定する。
まずは「SDGs-1グランプリ」がスタート。ステージにはMCの浅越ゴエ(ザ・プラン9)と吉岡久美子(つぼみ大革命)が登場。SDGs-1グランプリがコロナウイルスの影響で昨年、一昨年は配信のみだったが、今年は3年ぶりに祇園花月で開催されたことを説明。
審査委員長の西川きよしが、このライブの趣旨であるSDGsの目標のなかから、吉本興業が特に力を入れている「飢餓をゼロに」「すべての人に健康と福祉を」「質の高い教育をみんなに」「住み続けられるまちづくりを」「つくる責任、つかう責任」「海の豊かさを守ろう」「平和と公正をすべての人に」「パートナーシップで目標を達成しよう」が挙げられ、各組がこの8つから選んだ目標を盛り込んだネタを披露することが明かされた。
ネタ組として、エルフ、ニッポンの社長、男性ブランコ、松浦景子、マユリカ、天才ピアニスト、ロングコートダディ、オズワルドが出演。各々がテーマを盛り込んだネタを披露。審査委員長の西川きよしは、ギャルネタで推してきたエルフには「途中でわからんくなった」と率直な意見を言いつつ、そのほかのネタには「こんなのが吉本にいたのか」「面白かった!」と激賞のコメントを寄せた。
全ての組のネタ終了後、協賛企業である株式会社ファミリーマート、ミズノ株式会社のSDGsへの取り組みが紹介され、出場者全員がステージへ呼び込まれ、審査結果を発表。優勝は「男性ブランコ」。西川きよしはネタの着眼点が良かったと評価し、フォトセッションでは天然キャラが炸裂、オズワルドの伊藤からツッコミが入ると「去年のM-1の2本目悪かった!」と言い返し、場内は爆笑に包まれた。
男性ブランコ「生きていることがSDGs」
続いて、「SDGsリポートコンテスト」がスタート。ノミネートされたのは「服の未来を考えよう!」「もったいないオバケ!」「中学生の私にもできる世界平和」「我が家のSDGs Our SDGs」「とっても簡単! ペットボトルキャップを使ったアクセサリーの作り方」の5作品。SDGsの重要さ、大切さをクオリティの高い作品で伝えた。
全ての作品が紹介されたあと、グランプリの発表へ。オズワルド伊藤が「これまでの人生で一番スベった」と反省したボケのあと、準グランプリは「中学生の私にもできる世界平和」に決定。そして、グランプリは「とっても簡単! ペットボトルキャップを使ったアクセサリーの作り方」に決まった。
総評として西川きよしは「いいアイデアをいただいて、ぜひ広げていきたい」とコメント。準グランプリ作品は10月31日(月)に、グランプリは10月24日(月)にそれぞれ番組でオンエアされることも明かされた。
囲み取材では、西川きよしが「SDGsの取り組みは、これからも一朝一夕ではできないので、小さなことからこつこつと利他の精神でがんばっていきたい」と語った。
質問では、優勝した男性ブランコのネタについて感想を求められ、「初めて見たので新鮮な気持ちで見せてもらった」とコメント。それを受けて平井は「優勝できると思ってなかった。披露したネタは、去年のキングオブコントでやったものを少しアレンジしたもの」と明かし、浦井が「大幅には変えてないんです」と説明すると、重ねて平井が「根本にSDGsが染み込んでいたんだな、と。僕らは生きてることがSDGs」と胸を張った。
優勝者特典の冠番組については「冠番組は初めて」と喜ぶ二人。浦井が「聞くところによると番組予算も多めにもらえると」と話すと、平井が「老若男女、子どもたちにもわかりやすい、伝わりやすい番組にしたい。子役の方をたくさん起用するとか」と早くもアイデアを語った。
〇「京都国際映画祭」公式サイト