漫談というスタイルこそがユリオカ超特Qの根幹!

――ナンバリングを重ねてきたイベントといえば、12月11日(日)に新宿のハイジアV-1で、ユリオカさんの90分ノンストップ漫談ライブ『Q展』第三十二回が開催されますね。

ユリオカ これは年2回やってるので、もう16年か17年目になるんですけど、ボクの中のビッグマッチ。昔の全日本プロレスでいうと、日本武道館大会みたいなものですね。

――「チャンピオン・カーニバル」と「世界最強タッグ決定リーグ戦」の決勝戦のような感じですね。

ユリオカ 前回の『Q展』は7月だったんですけど、毎年だいたい6月と12月にやっていて、上半期と下半期の時事ネタを中心に、一度も幕間にハケたり映像をつかったりせず、90分間ノンストップの漫談というスタイルでやらせてもらってます。

――『Q展』はプロレスファンも楽しめるようなネタもあったりしますか?

ユリオカ もちろんプロレスファンじゃなくても楽しめるんですが、プロレスファンなら楽しみが1.5倍から2倍になりますね。『Q展』はこれまで31回開催して、プロレスネタやプロレスものまねは100%やってますから。

——それだけは確定(笑)。

ユリオカ 今年の下半期なんか、藤波さんの『マッチョ・ドラゴン』が37年の時を経てNHKで特集されるという超特大ニュースがあったので、やらないわけがないですよ! 誰も話題にしてないときでもやってたんですから。

――でも、マニアックなプロレスネタだと「ポカーン」としちゃうお客さんもいたりするんじゃないですか?

ユリオカ 最初の頃は、NHKの『爆笑オンエアバトル』きっかけのお客さんが多くて、プロレスファンじゃない層が半分以上だったんですよ。なので、アンケートを読むと「プロレスコーナーはよくわからないのでやめてほしい」なんて書かれることも多かったんですけど、だんだんお客さんが根負けしたというか(笑)。丁寧に「藤波辰爾さんという方がおられて」みたいに説明してから話題にしてきたので、浸透させられたかなという思いはありますね。

——ユリオカさんはものまねのイメージも強いですけど、やはり漫談へのこだわりも強いわけですか。

ユリオカ そうですね。今は『細かすぎて伝わらないモノマネ選手権』や『アメトーーク』から、ものまねのイメージがあるかもしれませんけど、本来は何も道具を使わずに、しゃべりだけでやる漫談というスタイルを崩さずにずっとやってきましたから。テレビではなかなか漫談をやる機会もないんですけど、これがユリオカ超特Qの根本であり、柱だと思っています。また、今は時事ネタをテレビでやりづらい時代になっているので、それをライブで見ていただきたいのが一番ですね。

▲舞台の上からは笑いを届けてくれるが、プロレスと漫談を語る際は常に真剣だ

——今回の『Q展』には「コンプライアンスの向こう側へ」という宣伝文句もありました。

ユリオカ 今ってテレビで言えないこと、公の場で言えないことがすごく増えていて、お客さんのほうも「人前でこんなこと言っていいのか」と感じる時代になっちゃってるんですよ。でも、ライブではその辺のさじ加減をしっかり考えたうえで、楽しんでいただけるものを提供したいですし、お客さんもライブという同じ空間にいることで共感意識を持っていただけたらなと。

――ここでしか言えないネタという秘密を共有すると。

ユリオカ そうです。ライブで笑っていただいて、会場から一歩出たら、どんなネタだったかはすべての記憶をなくしていただきたく(笑)。

――内容を拡散されると困ってしまうわけですね(笑)。

ユリオカ 内容は拡散しないでください。SNSに「面白かった」と書いていただくのはありがたいんですけど、詳しい内容は拡散しないでいただきたい。その代わり、その場で面白いことを言いますから。そういう大人の楽しみ方をしていただけたらと思います。

――では、最後に読者へのメッセージをお願いします。

ユリオカ 猪木さんの言葉をお借りして、「迷わず来いよ、来ればわかるさ! ありがとうー!」と言わせていただきます。ぜひ、会場にいらしてください。


『ユリオカ超特Qのトークプロレス』第1戦
2022年11月26日(土) 17:30開場
会場:御苑サウンド(東京都新宿区2-3-12光和ビルB1)
ゲスト:清宮海斗(プロレスリング・ノア)
予約はTIGET→https://tiget.net/events/211538
ユリオカ超特Q単独ライブ「第32回Q展」 90分ノンストップ漫談
2022年12月11日(日) 【1】14時〜【2】18時〜
会場:ハイジアV-1
前売4000円
予約はトルバ→http://toruba.net
配信はイープラスで発売中 (1週間のアーカイブあり)→https://eplus.jp/sf/detail/3727960001
プロフィール
 
ユリオカ超特Q
出身地:兵庫県豊岡市
生年月日:1968年4月1日
趣味:プロレス観戦、美術館巡り、アイドル、80年代歌謡曲研究
資格:美術検定2級、教員免許(社会科)、剣道初段
得意なものまね:三谷幸喜、藤波辰爾、天龍源一郎、他プロレスラー多数
役職 ハゲの総本山青森県鶴田町「ツル多はげます会」東京支部長
Twitter:@yurioka_spex_q、『第三十二回 Q展』『トークプロレス』など、ユリオカ超特Qのイベント情報や活動スケジュールはこちら!