小島はなと市川優月がふたりだけで出した答え
愛来と鈴木萌花が3月18日から22日までCBGKシブゲキ‼にて開催される五反田タイガー7th Stage『WORKER ANTSと働かないアリ』に出演することが決まったため、2月後半から3月にかけて、アメフラっシの4人が揃っての活動は、ちょっとばかりおあずけとなった。
当たり前のことだが、2人が舞台に出演している期間はどうしても4人がステージ上で揃うことはできない。
それだけではなく、しっかりと舞台稽古にも励んでいる。
関係者によると「稽古の時点で、2人にとって、いままでになかったいい経験になっている」という。それだけ時間も割いて、がっつりと舞台に向き合っているのだろう。
そうなると小島はなと市川優月の2人はその間、スケジュールが空いてしまう。
さて、その時間をどう過ごすのか?
小島はなと市川優月が出した答えは、「自分たちでなにができるのかを考えて、実際にやってみる」だった。
2月26日に16歳になったばかりの小島はなは、こう語る。
「愛来と萌花はきっと舞台での経験を私たちのところに持ち帰ってくれるし、それはアメフラっシのためになる。
それだけじゃなくて、2人は新しいお客さんも連れてきてくれるはずなんですよ。
はじめてアメフラっシを観るお客さんが『あれっ、この間の舞台とは印象が全然、違うぞ!』と思ってもらえたら、きっと、またアメフラっシのライブに足を運んでくれると思うし、そう思ってもらえるようにするためには、2人が舞台でがんばっているあいだに私たちも力をつけて、2人が帰ってくる場所を作っておかなくちゃいけない。
だから、自分たちでなにができるんだろう? ってゆづと一緒に考えて、いろいろと試してみました」
ちょうど2人でゲスト出演する下北FMでの仕事が入っていた。
いままでだったら、それを精一杯こなすことで満足していたかもしれないが、今の2人はもっと貪欲だった。
「自分たちで出来ることって、本当に限られちゃうけど、たとえばYouTubeで発信しよう、とか。4人で再出発してからずっと『どうすれば、もっとお客さんに来ていただけるんだろう?』ということばかり考えてきたけど、まずは自分たちが発信するしかないじゃないですか? 愛来と萌花が新しいお客さんを連れてきてくれるのを待っているだけじゃなくて、そのあいだに私たちもどんどん発信しようって」(小島はな)
ただ、頭の中で考えるだけではなく、実際にやってみる。
やりっぱなしではなく、終わったらスタッフを交えて「どこがダメだったか」を話し合う。
単なる自己満足で終わらせないためのトライ&エラー。
そんな努力を小島はなと市川優月は続けてきた。
こうなると、さらなる一歩を踏み出したくなるし、2人のやる気を買ったマネジメント側も、大きなチャンスを与える決断をした。
3月20日、AKIBAカルチャーズ劇場。
当初、この日はアメフラっシへ出演のオファーが来ていたのだが、愛来と萌花の舞台が昼夜二回公演なので、物理的に出演不可能となってしまった。
本来であれば、この段階でオファーを断る。
しかし、あえてGOサインが出た。
このステージ、小島はなと市川優月だけでやってみろ、と。
つまり3月20日は渋谷で愛来と鈴木萌花が、そして秋葉原では小島はなと市川優月が、まったく違うステージに【from アメフラっシ】として同時に立つことになる。
まさに理想的な細胞分裂であり、究極の変幻自在である。
正直、小島はなと市川優月にとっては、いささか荷が重い大抜擢かもしれない。だが、この1カ月間の試行錯誤にひとつの答えを出す場を設けてもらえたのはありがたい話だし、いまだ誰も見たことのないアメフラっシの側面が現出するかもしれない。
2020年のアメフラっシを語る上で、間違いなく「3月20日」は大きなターニングポイントとなる。