彼氏・彼女であり、家族みたいな運命の人
ゆきよとBABI。
私たち2人の関係性って一体何なんだろう?
小学生のとき、私はゆきよに問いかけた。
「私たちって、ひと旗上げずにこのまま人生終わっちゃうのかなぁ……」
でも、そんな私の言葉を遮るようにゆきよは答えた。
「いや、私たちは絶対に何者かになる!」
その想いのままバンドを組んだ。決して多くを語らずに、意味のないことに意味を見出すべく、自分たちの表現を求めて。そして、ゆきよはノートにひたすら曲名を綴った。
「■□■□パニック」
「ゾンビの前妻」
「神様の■□■」
そう、これが私たちの代表曲になった。
あるときは、2人で現代アーティストとして活動しよう、と意気投合もした。
それは、バンクシーが今みたいに注目される遥か昔のこと。
私が友人の持ち物にエロマンガで取得した人間の局部のだけを描きまくり、その活動をゆきよがプロデュースする。もちろん、メッセージ性が強い作品なんてクールじゃない。意味のないものにこそ私たちの美学がある、と。
……………………。
今思えば、いかにも小学生が考えそうなことすぎて、バカバカしいにもほどがあるよね(笑)。バンドも面白い曲名だけ考えて、実際は湘南乃風の『純恋歌』を歌っていただけ。現代アートも、ただただ人間の局部を描くって発想が面白いってだけで、実際は何もしていない。
共通しているのは、私たちはいつだって、自分たちのブランディングのことばっかり、それっぽく話していただけということです(笑)。
ゆきよとBABI。
あらためて、私たち2人の関係性って一体何なんだろう?
ゆきよ→BABIが片思いしている彼氏(役)。
BABI →彼女(役)。
という関係性(設定)を、小学生の頃から今もずっとやっている。
それが、私たちなんです
私が「ねぇねぇ、かまってよー」と言うと、ゆきよが「今忙しいから無理…」って返されちゃう、みたいな。
そして某質問投稿サイトに「どうやったら幼馴染との関係を終わりにできますか?」という質問を投稿するほど。でも結局は私のことが一番好きみたい。かわいいよね。とはいえ、最近のゆきよは、本当に幼馴染を辞めたがっているみたいですけど!
そんな感じで、ゆきよのことはまだまだ書き足りなくて、今も彼女の顔を思い出すだけで笑っちゃう(笑)。それくらい、私は彼女よりも面白い人に出会ったことがない、本当に運命の人。
でも、大人になってからは、意図的にあまり会わないようにしているんです。だって、頻繁に会うとお互いどんどんくだらないことを高め合っていって、本当にただのバカな2人になっちゃうから(笑)。
てことで、大切な家族・ゆきよ、のお話でした!