ポジショニング抜群のカンテ

あと、ワールドカップで印象に残ったのはエンゴロ・カンテ(フランス代表MF/チェルシー)です。

僕はフランスの試合を実質2試合、現地で見ています(2018のフランス対デンマークという、お互い0-0なら勝ち上がりだから、ずっとちんたらボール回してた試合も見たけど、あれは観戦というよりデンマーク人とビール飲んでただけという感覚なのでノーカン)。

ちなみに、僕が見た2試合でエンバペ(フランス代表FW/パリ・サンジェルマン)が合計3点決めてるんですが、「いい選手だなぁ」と印象に残るのはどちらの試合もグリーズマン(フランス代表FW/アトレティコ・マドリード)であり、2018に見たカンテでした。

いや、エンバペのロングスプリントとかも上から見るとより陸上競技みたいにスゴくて、衝撃的なんですけど。

でも、グリーズマンがフランス代表だと本当にいいんですよ! いつもバランス取りながらチャンスに絡み、守備でもコースを切るのが抜群に上手い。

そして、そのグリーズマンと連携してことごとくボールを奪うのがカンテでした。カンテも生で見てなお、スゴさがわかる選手だと思います。

守備範囲とボール奪取技術で有名な選手なのですが、ポジションが抜群なんです! 危険なコースをことごとく封鎖して対戦相手・ペルーのボールを次々と奪っていく。

そして一試合のなかで、数回「あれ? これ縦のコース空いてない?」という場面もあるんですが、これがものの見事に全部カンテの罠なんですよ!

そこに出した縦パスを、待ってましたとばかりにカンテが奪っていく。運動量が売りで、守備が好きな僕には一番憧れるプレーヤーでした。

どんな試合も絶対に折れない森脇良太

そして最後は、愛媛FCでプレーしている森脇良太選手です。

いや、オチとかじゃなくて。

僕は浦和レッズ時代の森脇選手を何度も見ているのですが、今の妻と付き合うようになってからは、ゴール裏よりもレッズシートという選手の声が聞こえるくらいピッチから近い席で見る機会が増えました。

すると、誰よりも声が聞こえるのが森脇選手。

僕の中にムードメーカー論というのがあって、それは「チームがうまくいってるときに、盛り上げたり引き締めるのは『ムードメーカー風』であり、極論、誰でもできる」ということです。

本当にチームに必要なのは、うまくいってるときではなく、自分がミスしたあとや、チームが全くうまくいってない、空気が悪いときに奮い立たせることができる選手であり、それが本当のムードメーカーだと思っています。

森脇選手は僕が見てきたなかで、それを誰よりも体現した選手でした。

「これは、ほぼほぼ負けるな」という「他の選手もちょっと折れちゃってるかな?」という試合で響いてるのは、いつも森脇選手のポジティブな声でした。

おそらく僕が生で見たなかで一番のムードメーカーだと思います。これもスタジアムで出会えた選手の素晴らしい面。

ぜひ皆さんもお近くのスタジアム足を運んで、テレビでは気づけないマイスーパープレーを探してみては!

今日はこの辺で!

次回の『カカロニ・すがやの“熱”Football Watch!』は、3月13日(月)更新予定です。お楽しみに!!


プロフィール
 
カカロニ・すがや
1991年3月5日生まれ。O型。東京都出身。2016年、現在の相方である栗谷とカカロニを結成。グレープカンパニー所属のお笑いコンビとして活動中。趣味はサッカー(サッカー歴15年・ブラジル・ロシア・カタールW杯を現地観戦)、深夜ラジオ(元ハガキ職人)。特技はサッカーとくりぃむしちゅー上田さんの例えツッコミを暗記すること。Twitter:@sugayazinho instagram:sugayazinho