大久保嘉人さんのタイム越えなるか!?
と、いうわけで長崎2日目、僕は国見高校に向かいました。
島原鉄道という一両の電車に乗って左手に海、右手に雲仙岳を望みながら、見晴らしのいい景色を進んでいきます。
そして多比良駅で下車。国見高校の校門まで1キロほど歩き、念入りにストレッチをしてスタートしました。
2キロ過ぎたあたりから明らかに足が重くなります。ずっと登りなのがきつすぎる。
久しぶりにやりましたよ。くねくねした道を、右の歩道と左の歩道を使いこなし、車がいないうちに車道を斜めに突っ切って1メートルでも最短ルートで走るあれ。マジで菅平(長野県)以来。ああ懐かしい……高校時代に死ぬほど走った菅平合宿の地獄の山道。
朝練→走り・午前練→走り・午後練→試合・夜練→筋トレ・走り
というスケジュールのため、試合で全く身体が動かないから、特に得るものもない地獄の日々……。
狸山という新たな地獄で、もともと自分の中に存在した菅平合宿地獄がフラッシュバックして嗚咽。まだ2キロ半。
そして4キロ地点、傾斜が上がります。全然足が前に進まない。
貴重な酸素を「マジかよ」と呟くことに使いながら登り切ると、かわいい狸の銅像が。足元にはサッカーボール。
「君たちはいいな。ボール触れて……」
と、自ら来たくせに毒づいて、いま来た道を引き返します。行きが登りということは、ここからは下り坂。
大久保さんから聞いたアドバイスを思い出します。
「行きを耐えれば、帰りは下りだから。行きで筋肉と肺の限界まで追い込んで、帰りは耐えられる限り膝に負担かけて駆け降りる!」
科学に基づいた現代のトレーニングでは絶対聞かないアドバイス!!
これが国見で生きていくということなのか……。
おそらくタイム制限に入るスタミナがない子とかは、下り坂ダッシュでタイム稼いだんだろうな。僕も菅平でやったわ。
眼前に広がるなだらかな下り坂と美しい有明海、下り坂に逆らわず膝を痛めない程度に下っていく帰りは、とにかく気持ちいい。
そしてゴール。タイムは大久保さんの34分を大きくオーバーする45分40秒でした。
せっかく長崎県に来たので、観光がてら国見高校名物狸山走り・・・
— カカロニ すがや (@sugayazinho) March 6, 2023
めちゃくちゃしんどかった・・・
ちなみに大久保嘉人さんは34分で走ってたらしい。
これを、3年間、ほぼ365日・・・
しかも、練習後に・・・?
時に2.3本・・・だと・・・
国見はんぱないって・・・ pic.twitter.com/pvkfIKizIA
僕はゴールした喜びを伝えるべく、まず最初に大久保さんにタイムの報告をしました。
大久保さんから、すぐに返信がきました。
「そのタイムだと、タイムオーバーでもう一本走らされるやつですわ!」
国見恐るべし……。
次回はタイム制限内に入れるようにします……。