セ王者ヤクルトは新人王候補が先発ローテーションへ!

セ・リーグ3連覇を狙うヤクルトは、2022年ドラフト1位のルーキー・吉村貢司郎が先発ローテーション入りに向けて順調な仕上がりを見せている。

オープン戦では17イニングを投げて、防御率は脅威の0.53を記録。さらに奪三振率は11.65を記録しており、早くも新人王最有力候補として期待される。

昨シーズンのヤクルトは、奥川恭伸が初登板の試合で離脱。この奥川の離脱により、ヤクルトは先発投手の運用に苦しんだ。

リリーフ投手をうまく運用して2連覇を飾ったが、今シーズンは先発陣が充実するとなると、リリーフの勤続疲労などもカバーできるだろう。

パ・リーグ新人王は三つ巴の争い?

パ・リーグの新人王争いは、素晴らしいピッチングで昨年オリックスを日本一に導き、WBCにも選ばれた宇田川優希が新人王の資格がある。

昨年の日本シリーズでは7戦中4試合に登板。イニングを見ても、5.2回を投げて10奪三振で無失点、1勝2ホールドを記録しており、MVPを取ってもおかしくなかったレベルの活躍を見せた。

影のMVPと言ってもいい活躍を見せた宇田川だが、今シーズンは初のフルシーズンを通しての戦いとなる。WBCに向けて急ピッチで調整したことによる反動で、シーズン途中に体力切れを起こさないかがポイントとなっていく。

同じくオリックスの山下舜平大も注目度が高い。オープン戦では最速158km/hを記録。さらに、平均球速は150km/h以上を記録した。奪三振率は驚異の13.50。空振り率を見ても、期待できる数値を残している。

山下は開幕投手も第一候補で名前があげられている。山本由伸や宮城大弥がWBCの影響で出遅れることを想定すると、山下への期待は大きいだろう。

日本ハムのドラフト2位のルーキー・金村尚真にも注目だ。

オープン戦では、15イニングを投げて防御率1.20を記録。平均球速は150km/h近い数字を記録している。

先発ローテーションの候補であり、先発となれば山下と同様にリリーフの宇田川よりも新人王争いで有利になる可能性は高い。

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復活を期すベテランあり、どれだけの成績を残すか楽しみな若手あり、今シーズンも見どころ満載となりそうなプロ野球界。

WBCで盛り上がっている熱気そのままに、グラウンドで躍動する選手たちに期待したい。


プロフィール
ゴジキ(@godziki_55)
自身の連載である「ゴジキの巨人軍解体新書」「データで読む高校野球 2022」をはじめとした「REAL SPORTS」「THE DIGEST(Slugger)」 「本がすき。」「文春野球」などで、巨人軍や国際大会、高校野球の内容を中心にコラムを執筆している。今回、新たに「WANI BOOKS NewsCrunch」でコラムを執筆。Twitter:@godziki_55