WBC制覇で大盛り上がりのプロ野球界

球春到来! いよいよプロ野球開幕戦が目前に迫ってきた。

開幕前のトピックとしては、なんといってもWBCで世界一を奪還したことだ。

そんなWBCの興奮が冷めやまないうちに、2023年のシーズンが開幕しようとしている。

セ・リーグのヤクルトスワローズ、パ・リーグのオリックス・バファローズともに3連覇がかかる王者に対して、他球団が意地を見せられるかが注目だ。

昨年Bクラスに終わった巨人・坂本勇人は復活できるのか?

球界の盟主と呼ばれる巨人は、昨シーズンBクラスに終わり、今シーズンは3年ぶりのリーグ優勝を目指す。

今シーズンから、WBCで活躍を見せた岡本和真がキャプテンに就任。5年連続30本塁打を記録している岡本は打撃面だけではなく、キャプテンとしてもチームを引っ張ることが期待される。

WBCでの世界一を勝ちとった経験は、非常に大きな財産となるだろう。さらにワンランクレベルアップした岡本に期待していきたい。

そのWBCを辞退し、今シーズン復活を目指すのが坂本勇人だ。

▲復活が期待される坂本勇人 写真:AP/アフロ

日本代表に関しては、WBCに2回・プレミア12に2回・五輪に1回選出されており、プレミア12と五輪では世界一に輝いている。

今大会も精神的支柱として期待されていたが、WBCを辞退。昨シーズンは怪我に泣かされたため、自主トレから今シーズンの復活を目指してきた。

オープン戦では21打席無安打を記録するなど、ファンのあいだでは状態を心配されたが、坂本に関しては全く心配ないだろう。なぜなら、これまでのオープン戦の成績を見ても、そこまで高打率を残していないからである。

下記が坂本のオープン戦の打率だ。

08年.240
09年.345
10年.220
11年.158
12年.192
13年.000(WBC.240)
14年.189
15年.186
16年.235
17年.333(WBC.417)
18年.192
19年.182
20年.226
21年.214
22年.262
23年.111

この成績を振り返っても、昨年のオープン戦打率.262ですら高いほうである。さらに、昨シーズンは開幕前に怪我をしており、開幕スタメンから外れている。

そのため、坂本レベルの選手であれば、急ピッチで調整をしないほうがよかったと見ている。このこともあり、シーズン開幕前に開催されるWBCも出場を見送ったのだろう。

これまでの歴代の遊撃手にとって、ひとつの壁となってきた35歳を迎える坂本の復活に期待していきたい。