芸能事務所リップ所属のグラビアアイドル・永瀬花帆が、夜な夜な事務所のグラドル仲間を自宅へ招いて、自慢の手料理を振る舞っているらしい。しかもリップの寮母を自称し、割烹着を着込み、とかく栄養と献立が偏りがちなグラドル(寮生)へ向けて、手作り料理を完全にプライベートでご馳走している、というのだ。

“え、別に雑誌やYouTubeの企画でもなく、そんなことを自主的にやってるって……”。にわかに戦慄が走ったニュースクランチ広報班は「それじゃあ新刊のレシピ本を渡して作ってもらおう!」と考え、発売したばかりの『豚かたまり肉を買ってみました』(大西哲也:著)を渡して「その模様を文章でレポートしてほしい」とオファーした。果たして、どのようなレポートとなったのか…!?

水着を脱いで割烹着姿へ「何を作ろうかな?」

私は二足の草鞋を履いている。

昼の顔はグラビアアイドル、夜になると水着を脱ぎ捨て、割烹着を着た寮母になるのだ。

▲昼の顔であるグラドル

水着を蹴散らし割烹着に袖を通すと、可愛い寮生の顔が思い浮かぶ。川島愛里沙、通称ありんぬ。

なんと言っても、今回の寮生はお肉が好きなことで有名だ。特技は「からあげ50個食い」と言っているくらいだから、お肉をこれでもかというくらい食べさせてあげたい。寮母の願いは、寮生が美味しいご飯をお腹いっぱい食べてくれることだけなのである。

そこで寮母は、編集部から送ってもらった『豚かたまり肉を買ってみました』を手に取った。読んで文字の通り、豚かたまり肉を使った料理のレシピがずらりと並んでいる。どれも美味しそうなレシピばかりだが、レシピの書き方がまるで小説のようで、一冊読み終わる頃には脳みそが豚かたまり肉と交換されてしまったかのような気持ちになる。

黒い背景に美味しそうな豚かたまり肉の写真というインパクトのある表紙も、食欲をそそる。眺めていたらよだれが止まらなくなったので、クラシアンを呼ぼうかと思ったくらいだ。

▲ありんぬに振る舞う料理は何にしよう…と悩む寮母