肉食グラドルも絶賛の肉料理「塩砂糖豚」

数あるレシピの中から、寮母は「塩砂糖豚」を作ることに決めた。

このレシピは、調味料を砂糖と塩だけしか使わないというなんともシンプルな味付けである。まず、砂糖と塩を調合する。こんなに塩を入れてしょっぱくならないのか、と不安にもなったが、砂糖を入れることで“良い塩梅になる”ということだ。

▲しっかりレシピに書かれているとおりに計量
▲豚かたまり肉にすり込んでいく…

そしてドン、と堂々とまな板の上に置かれた肉かたまりに、塩と砂糖をすりこんでいく。

まずはお肉の上にパラパラとふりかける。美味しくなりますようにと願いを込めて。きっとこれはティンカーベルの魔法の粉なのだ。妖精になった気分でお肉に魔法の粉をすりこむ。まあ、今の姿は立派な寮母なのだが。

十分にすりこみ、密封パックに入れて一晩冷蔵庫の中で休んでもらう。お肉さんや、砂糖と塩と仲良くするんだよ。

ちなみに寮母は、明日のための食材を買い込むことに必死で、この日の晩ご飯を買い忘れて泣いてしまったのであった。

▲真剣になりすぎて、割烹着の上のひもがほどけていることには気づかぬ寮母

翌日、またしても水着を脱ぎ捨て、寮母の姿へと変身する。

メインとなるお肉のほかに、韓国風炊き込みご飯と、舞茸と玉ねぎのお味噌汁も用意する。もちろん、お肉をたくさん食べてほしいが、野菜をたくさん摂って、健やかに暮らしてほしいというのも寮母の切なる願いだ。

蝶のように舞い、蜂のように刺しながら準備をしていると「ピンポーン」とインターホンが鳴った。

「ただいまー!」と元気よく帰ってきたのは、笑顔が弾けるひまわりプリンセスこと、川島愛里沙。

「いい匂いー!」「もう美味しそうー!」と、次々にハッピーなことを言ってくれる。

お肉は、ありんぬが帰ってきてから焼こうとしていたので、冷蔵庫で眠っていたお肉を起こしてみる。「おーい、具合はどうだ」と声をかけると、「いい感じに馴染んでるぜ!」と返事を貰えたような気がした。

しっとりとしていてずっしりと重いお肉を、少しぶ厚めにカットして、フライパンにお行儀よく並べていく。しばらくすると、お肉のいい匂いがしてきて、またまたよだれが止まらなくなる。よだれでダムができそうだ。

▲写真を見返してもよだれが止まらない

ちょうどよくご飯が炊けたタイミングで、お肉も良い焼き色になった。木々や葉っぱが色づくと美しいように、お肉も良い焼き色がつくと本当に美味しそうだ。豚肉の脂が出てきて、てらてらと光っているのも美しい。

▲「塩砂糖豚」のレシピ! 『豚かたまり肉を買ってみました』より