二十歳の実感はここ数カ月でジワジワと
――和内さん今年の2月に二十歳になられたんですよね。とてもしっかりされていますが、二十歳の実感はありますか?
和内 「(十の位の)1が2になっちゃったんだ」くらいの感覚なんですけど、不意に「あ、いま二十歳」なのか……って、この数ヶ月でジワジワ感じてきています。
――どんなときに感じますか?
和内 二十歳になるとお酒が飲めるようになるので、自然にお酒を渡されると「あ、二十歳だからか!」となります。
――お酒はいかがでしたか。
和内 まだおいしさに目覚めきれていないので、普段は飲む習慣はありません。でも周りからワインは絶対に飲んだほうがいいと言われたので挑戦したんですが、まだおいしさを感じられず私には早かったようです(笑)。
――二十歳になったらやろうと考えていたことはありますか?
和内 10代の数年間、仕事現場でお世話になっていたお姉さん方に「早く二十歳になって乾杯しようよ」って言われていていたのですが、それを実現できました。今後は、大人の街に行ってみたいと思います。恵比寿は大人の街という印象があったので、夜の恵比寿を散歩したり、今までだったら入れなかったお店にも行ってみたいです。
――普段どのように過ごすことが多いですか?
和内 あまり出かけず家にいるのが好きなんですが、一番行くのは近所にある古書店です。不思議なお店で、自主的に行く唯一のお店で、仕事がお休みの日に行ったりします。
――本がお好きなんですね。最近はどんな本を読まれましたか?
和内 五木寛之さんの『雨の日には車をみがいて』がどうしても読みたくて、半年くらい探し回ってやっと見つけて、2日で読み切りました。あとベルンハルト・シュリンクの『朗読者』という戦争と恋愛が結びついてる海外の小説を読みました。
――想像とは違うタイトルで驚きました!
和内 「物心ついた頃からよく図書館に行ってた」と母に言われたので、無意識に好きなんだと思います。最近また火がついて、1週間に何冊か読むようになりました。
――気分で着る服が変わるとのことですが、それは読んだ本から影響を受けたりもしているんでしょうか。
和内 たしかに「あ、この人の空気感いいな」と思うこともあるので、そうかもしれません。車に関する小説を読んだあとは「夜に運転したいな」と思ったり。
――趣味は読書以外にもバスケやスケボーも。アクティブな一面もあるんですね。
和内 兄がバスケ部だったので、週末に家族で地区センターに行ってバスケをするのが習慣だったんです。バスケの家系ではないんですが、突然気合いが入ってよくやっていましたね。そして、スケボーも兄がきっかけです。私はいつも兄について行っていたので、先に始めていた兄に影響されて自然と、小学校低学年のときはスケボーばっかり乗っていました。今は怪我したら仕事ができなくなるので以前のようには乗れていませんが、近所を移動するときだけ時々乗っています。
――お兄さんっ子だったんですね。
和内 はい。自分より才能があると思うので、憧れています。
――どういうところに憧れているんですか?
和内 物知りなところです。自分の世代をかなり超えた世代まで音楽に詳しかったり、靴や服に対する熱量や知識量は、誰にでも褒められるくらいすごいんです。自分より才能があるし、熱量のある人だなと尊敬しています。
――芸能界で憧れている方はいますか?
和内 芸能界に入ったきっかけは、モデルとして活躍されていた香里奈さんです。
――今後の目標を教えてください。
和内 お芝居を本格的に頑張りたいと思っているので、今年は違うテイストの作品に出たいです。常に目標を持てる人間でいたいので、今日、明日、5年後と常に目標を持って、自分がしたい表現を身につけていきたいと思っています。なので、いろいろな作品に出て、テイストの違う広告にも出演できたらいいなと思っています。