ミュージックビデオにも出演
ネクストブレイク芸人というテーマでも何度か取材を受けた。The BiscatsというロカビリーバンドのMVの仕事も来たり、仕事が徐々につながり始めた。オードリーやぺこぱ、メイプル超合金たちが後押ししてくれたのが大きかった。かまいたちのお二人にも大変お世話になった。それまでほとんどからんだこともなかったのに、お仕事に呼んでいただいたり、名前を出してもらってとても感謝している。
ひかりTVの『特命ぺこぱ』では、仲の良い芸人たちと地方に行って、バーベキューしながらトークをするロケも経験した。大好きな仲間とバーベキューしてお金がもらえる。こんな最高なことないよなぁとしみじみ感じた。
『全力脱力タイムズ』では、コロチキのナダルにドッキリを仕掛けた。『バチくるオードリー』では、「ピュアな芸人が書いた詞を、プロのミュージシャンが曲をつけたら素晴らしい曲になるんじゃないか?」という企画で、俺が嫁に書いた「ずっと」というラブレターに、シンガーソングライターの関取花さんが曲をつけてくれた。この曲が素晴らしかった。俺も泣いたが、MCの若林も泣いていた。結婚までのいきさつが、若林の胸にも刺さったようだった。
その縁で、関取花さんの『明大前』という曲のMVにも呼んでいただいた。30代後半の俺が腐りかかっていた頃に聞いたら号泣するような名曲だった。
40代後半になり、ずっとやりたかった仕事が少しずつできるようになってきた。テレビ番組のゲストは、1回目に呼ばれるよりも、2回目に呼ばれるほうが難しいし、うれしい。なぜなら、1回目に呼んだ結果、面白かったから2回目も呼ぼうとなるからだ。『オドぜひ』『しくじり先生』『マルコポロリ』などは、何度も声をかけてもらった。
『ダウンタウンDX』にも呼んでいただいた。俺ら世代からしたら雲の上の大先輩と、間近でトークさせていただけた。
『週刊実話』という週刊誌の「売れっ子芸人の下積みメシ」という連載で取材も受けた。絶賛下積み中の俺ではあるが、お世話になった先輩芸人、ダンジーさんのお店を紹介させてもらった。その取材時、ライターさんに「自伝を書こうと思ってるんです」と口にしたことから、この『TAIGA晩成』の連載がスタートした。