「どうすれば、もっとたくさんの人に読んでもらえるか?」
「どうすれば、もっとたくさんの人に商品を買ってもらえるか?」

SNS・ブログ・ホームページ・メール・LINE・チラシなどで、商品やサービスのセールスコピーを書いたことがある方なら、誰しも必ず悩んだことがあるはず。しかし、そんな悩みはここまでです。“レスポンスアップの鬼"にして「売れる言葉作りの専門家」である大橋一慶氏が、「売れる言葉はどっち?」的なわかりやすい例えから、セールスコピーの神髄をお教えします。

※本記事は、大橋一慶:著『「ふ~ん」が「これ欲しい!」に変わる 売れるコピー言い換え図鑑』(ワニブックス:刊)より一部を抜粋編集したものです。

第1問

さっそくですが、ここで問題です。

「三日ボウズを、やめる方法」と「三日ボウズに効く薬」あなたはどちらのコピーがより売れる(読まれる)と思いますか?

答えは……

 

 

「三日ボウズに効く薬」です!

以下、くわしくご説明しましょう。

どうしようもない問題を解決する言葉の場合、「薬」を使うと、高い効果をイメージしてもらえます。

ただし、「薬」が似合わない言葉で使うのはよくありません。「薬」が似合うのは、「したいこと」ではなく「やめたいこと」を表現した言葉と考えてください。

  • 話がうまくなりたい人に効く薬 → 話が苦手な人に効く薬
  • 売上を増やしたい会社に効く薬 → 売上が増えない会社に効く薬
  • 英語を上達させたい人に効く薬 → 英語が上達しない人に効く薬

後者の表現のほうが、ピタッときます。

「薬」は、何かの問題をわかったうえで飲むものです。だからこそ、「薬」を使う場合は、読み手の欲求(したいこと)ではなく、彼らが認識している問題(やめたいこと)を語るのがポイント。「読み手が認識している問題」+「薬」の構成で考えましょう。

「薬」の代わりに「特効薬」や「処方箋」を使うのもオススメです。

似ている言い換え表現

  • 疲れた心を癒す → 心の栄養ドリンク / 心のビタミン
  • 業績回復する方法 → 業績回復のカンフル剤

※カンフル剤は、欲求(したいこと)でも似合う言葉です。

▲「三日ボウズに効く薬」…欲しい! イラスト:ベルベットR / PIXTA

第2問

それでは次の問題です。

「のどの痛みに効く」と「かぜに効く(鼻水、せき、のど、熱)」、あなたはどちらのコピーがより売れる(読まれる)と思いますか?

答えは……

 

 

「のどの痛みに効く」です!

以下、くわしくご説明しましょう。

想像してください。激しいのどの痛みに悩んだあなたは、ドラッグストアへ行きます。風邪薬のコーナーには、2つの商品が並んでいました。

あなたは、どちらを手にとりますか? 

  1. かぜに効く(鼻水、せき、のど、熱)
  2. のどの痛みに効く

おそらく「2」を選ぶでしょう。「まさにコレが必要!」と思うはず。

商品棚やショッピングモール、ポータルサイトのように、たくさんの商品と比較される売り場だと、専門特化することで、特定のターゲットから選ばれやすくなります。

なぜなら、お客様は、自分に相応しい特別な商品を探しているから。

専門特化すると、ターゲット母数は減ります。しかし、専門特化が成功すれば、これまで素通りしていたターゲットから「コレだ!」と思われ、もっとたくさん売れます。

ほか、専門特化の例

  • クリニックのWEB制作なら〇〇 → 歯科クリニックのWEB制作なら〇〇
  • コーヒー専門店 → 酸味が強いコーヒーの専門店
  • プライベートジム → 女性専用のプライベートジム