『マリマリマリー』の作家などで忙しい日々
――現在はどんなお仕事をされているんですか?
前田 蓮見さんのソロチャンネルに企画を出したり、ディレクターみたいなこともしたり、あとは、昨年冬くらいから、YouTube『マリマリマリー』(チャンネル登録者数144万人※2023年10月現在)の作家チームに入れていただいて、週1ぐらいのペースでコントを書いています。
――いま聴いてるラジオ番組を教えてください。
前田 いっぱいありますね。TBSラジオのJUNK、『アフター6ジャンクション』、『問わず語りの神田伯山』、オールナイトニッポン、蓮見さんの『AuDee CONNECT』(JFN)、Podcastだと『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』『アンガールズのジャンピン』、地上波でも放送されている『ダイアンのTOKYO STYLE』。
地方だと『霜降り明星のだましうち!』(ABCラジオ)、タブレット純さんの回がめちゃくちゃ面白かった『松村邦洋のOH-!邦自慢』(山口放送)、父親からたまに「今日のは聴いたほうがいい」と連絡があって『ごぜん様さま』を聴くとか。あと、ロバート秋山さんの『俺のメモ帳!on tuesday』(bayfm)は、信じられないぐらい面白いですね。
――面白いですよね! というか、この業界に入っても、めっちゃラジオを聴かれていることに感動してしまいます。
前田 ただただ、好きなだけです(笑)。
――前田さんの願望でいいんですが、「この人のラジオを聴いてみたい」という方を教えてください。
前田 小林賢太郎さんですね。パフォーマーとしては引退されていますが、声の仕事はいくらでもあるじゃないですか。ラーメンズなどのDVDは全部揃えたほど好きなので……“コバケンのラジオ”はめちゃくちゃ聴きたいです。
――これから作家を目指す方に向けて聞きたい質問なのですが、作家として、自分が秀でているところはどんな部分だと思いますか?
前田 何かを書くことに対する文章モノマネですかね。『古畑任三郎vs霜降り明星』を出したときに、一番多かった感想が「余裕で脳内再生できる」という褒め言葉だったんですよ。
毎週、霜降りのラジオをちゃんと聞いてるから、彼らが喋っているように見えるセリフが書けるというか。文章で彼らのトークをモノマネするというか……。その力って、今後番組の構成台本を書くにあたっても、めちゃくちゃ大事になってくるなと思うんです。
自分が今までモノマネを好きでやっていたり、「霜降り交遊録」(霜降りANNのコーナー)で伊集院光さんが言いそうなことをメールしたり、「怒りんぼ田中裕二」で先生に言われて腹立ったことを思い出して書く能力だったりが、すごく役立っているなと思います。
――なるほど。それはハガキ職人としても、放送作家としても必要な能力ですね。では最後に、今後の野望を教えてください。
前田 もともと(映画好きでも知られる)宇多丸さんに憧れていたし、地元の映画館で働いていて映画好きというのもあるので、映画の脚本を書きたいです。あわよくば、ラジオを舞台にしたものが書けたらいいなと思っています。
(取材:浜瀬将樹)
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