時代劇など和の文化が好きで『大奥』に出たい!

――これから先、どんなお芝居をしたいというようなビジョンはありますか?

竹内 芸能活動を始めて一番最初に思ったのが、時代劇の『大奥』に出たい!ってことだったんです。子どもの頃から、学校から帰ってきたらテレビをつけて、弟と一緒に『水戸黄門』を見ていたんですが、時代劇の世界観にそのころから憧れていて。時代劇の世界に入り込むことは、絶対にこの仕事でしか経験できないことですよね。だから、絶対にチャレンジしてみたいです。

――若いのに時代劇とは珍しいですね(笑)。

竹内 ホントですか? コメディやアクションをやりたい気持ちももちろんあるんですけど、特に時代劇にときめきます(笑)。

――自分が全く知らない世界への好奇心が強いんですか?

竹内 好奇心は旺盛なほうだと思います。時代劇って口調も現代とは全然違うじゃないですか。小さい頃は何を喋っているのかちゃんと理解はできていなかったんですが、“面白いな!”とは感じていたんです。だからなのか着物も好きです。

今年成人式なので、着物を着ることを楽しみにしています。母から譲ってもらった振り袖が2着あるので、1才上の姉は後撮り、私は前撮りにして、2人で振袖を着よう!って。そしたら母も祖母も自分の着物を持っているので、みんな着物で家族写真を撮ろうと話しています。

――家族で着物に慣れ親しむってステキですね。

竹内 畳の匂いも好きなので、高校では茶道部に入っていました。今でも年末年始に実家に帰ると、家族にお茶を立ててあげるんです。和菓子も用意して。

――静岡出身ですもんね。日本茶にも慣れ親しんでる?

竹内 はい。実家では急須があるのが当たり前の生活で、いつでも温かい緑茶を飲んでたのに、東京で一人暮らしだと急須を使わずペットボトルですませてしまうので、“急須で淹れたお茶が恋しいな”と思うことがあります(笑)。

 

――パーソナルなお話ももう少し聞かせてください。ゴルフが趣味で、ゴルフ専門のInstagramのアカウントも持ってらっしゃるんですよね。ゴルフはどういうキッカケで始めたんですか?

竹内 もともとスポーツは、ソフトボールを幼稚園の年長から中学卒業まで続けていたんです。高校から芸能活動をするために上京したのですが、そこからはスポーツと離れてしまったんですよ。でも、やっぱり運動が好きで体を動かしたくて。たまたま母と話をしているときに「ゴルフはどう? 生涯スポーツだし、一生できるよ」って誘われて。

で、1回体験をしてみたら面白くて「やりたい!」と思って。事務所の方にも「ゴルフをやりたい」と伝えて、今年の年初の抱負でも「絶対ゴルフを始めます!」と言って。そしたら、本当に実現してしまいました!

――打ちっぱなしにも行くんですか?

竹内 はい。めっちゃ楽しいです。実家に帰ったら夕食のあとに母と一緒に打ちっぱなしに行ったりしてます。そうしてるうちに姉も弟も「やりたい」と言い始めて。今は「将来、家族みんなでコースを回りたいね」と言ってます。そして、これからのお仕事にも生かせたらいいなと思っています。

綾瀬はるかさんのお芝居が好き

――芸能界にはどういうキッカケで入ったんですか?

竹内 ずっとソフトボールをやっていたので、元々は芸能活動をしたいとは思っていなかったんです。ただ、小学校低学年の頃に「モデルさんになりたい」っていう漠然とした夢を言ってたことはあって。TGCの映像をYouTubeで見るのが好きでした。でも、当時の私は身長が低く、諦めてソフトボールに打ち込んでいたんです。

でも、中学3年生の最後の夏の大会が終わったとき、母から「ホリプロタレントスカウトキャラバンに応募したんだけど……」と言われて。部活動も終わったし、何か新しいことにチャレンジしてみようかなって感じで、東京に旅行に行くついでに受けようか……くらいの気持ちで行ったら、まさか受かってしまって。そのときに“待って!? 女優さんってことは、私『大奥』に出る側になれる?”と思ったんです(笑)。

――じゃあ、そこからはずっと楽しい感じで?

竹内 大きな挫折はないんですけど、この仕事が苦しく感じた時期もありました。それこそお芝居は正解がないことだから、「どこを目指したらいいのかな」とか「お芝居ってなんだろう」という漠然とした疑問が浮かんだこともあって。そのときに事務所の先輩の綾瀬はるかさんの『レジェンド&バタフライ』という映画を見て感動して。

――やっぱり時代劇が好きなんですね(笑)。

竹内 やっぱり“この仕事を頑張りたい!”と思いました。あと、ある撮影でセリフがなくて表情だけでお芝居をしなきゃいけないことがあったんですね。そういうときって、感情をちゃんと作らないとうまくできないんですよ。そのときにイメージの膨らませ方とか感情の入れ方が、自分の中ですごい変わったんです。

自分の中で集中が切れないようにするスイッチの入れ方を知ったというか。難しいからこそ、すごく集中して取り組んで自分の中で「感情でお芝居をするというのは、こういうことかな」と納得することができて、そこからお芝居がどんどん楽しくなりました。

 

――今年はもうあと3ヶ月ですが。今年の充実度は?

竹内 今年は目標としていたゴルフを始められたのは大きかったです。あとは、お芝居の面でも大きい役ではなかったですが、自分の中で目指したいもの、自分が楽しいって思えるお芝居のやり方を知ることはできました。舞台にもチャレンジできたし、今後の芸能活動の良い準備ができた年だなと思います。

――最終目標は『大奥』出演?

竹内 時代劇にも出たいですし、女優として代表作になる作品にも巡り合いたいですが、小手先だけではなく、感情で訴えかけられるお芝居をし続けられたらいいなと思います。先輩の綾瀬はるかさんのお芝居がすごく好きなんです。

“かすかに目が潤む”お芝居も、技術でできてしまう人はできてしまうんでしょうが、そうじゃなくて感情から演じるほうが、見てる側にもちゃんと伝わると思うんです。そういう人の心を動かすような演技を丁寧にやっていきたいと思います。

(取材:本嶋るり子)


 <作品紹介>
劇団12ミニッツ旗揚げ公演 舞台『×××になれなくて』


2023年10月18日~22日までブルースクエア四谷にて公演

脚本:渡辺雄介
演出:木乃江祐希(ナイロン100℃)
キャスト
【チームWHITE】
日菜といろ 田辺奈菜美 田中音江 吉岡眞子 木寺響 咲樹 佐野愛花 早乙女ゆう 櫻井りんか
【チームBLUE】
花柳のぞみ 南山あずさ 清水あす香 竹内カンナ 瑚々 後藤さり 西原華音 柴田瑠歌 内藤花恋

公式サイト:『×××になれなくて』公式サイト
プロフィール
 
竹内 カンナ(たけうち・かんな)
2004年3月25日生まれ。静岡県出身。血液型O型。身長169センチ。特技はピアノ、ソフトボール(全国8位)、茶道。X(旧Twitter) : @kanna_takeuchi、Instagram : @kanna_takeuchi_official、TikTok:@kanna_takeuchi