ガラッと変わった雰囲気、ステージは最高潮に!

メンバーがセンターステージから前方のメインステージへと戻ると、スクリーンには“Limit Breaker”という文字が映し出され、アンジェリーナ1/3はバンド名が書かれた旗を掲げ「夢喰いザメ」へと移る。

ここでは観客の拳が突き上げられ、一体感のあるステージを展開すると、続いて披露された「リバースサイコロジー」では、Fチョッパー KOGAがノリノリのベースラインを披露し魅了する。

TOMO-ZOがボーカルを務めた「年齢不詳の魔女になりたい」では、会場はピンクのペンライトで埋め尽くされ、これまでのバンドサウンドとは一転して、ポップな楽曲でファンタジーな世界へと誘う。

アンジェリーナ1/3が「もっとバカになろうぜー!」と煽り披露されたのは「やるっきゃない!」。バンドメンバーだけではなく、観客も一丸となりタオルを振り回し、まるでダンスフロアにいるかのような熱狂的な空間が作られた。一方で「ロンリーマート」ではアンジェリーナ1/3が伸びやかで力強い歌声を届ける。

そして、F チョッパー KOGAから公演の模様がテレビで放送されることが告げられると、「TOMO-ZOちゃんのPRETTY TALK TIME♡」という文字がビジョンに映し出され、TOMO-ZOがメンバーそれぞれの自己紹介を行うという恒例のコーナーが実施された。

▲TOMO-ZO(G)

いよいよライブ終盤、15曲目の「I wish I」から「Live Every Moment~ヒトヨバナ~」「赤裸ライアー」など、寒さを吹き飛ばすホットな楽曲で最後まで熱量を高め、最後は自分とは何者かを問う「レプリカ」を届けた。

▲yuri(Dr)

アンコールではスクリーンに2024年2月28日にEP『Ace』リリース決定の文字が映し出されるほか、『Gacharic Spin TOUR 2024「Ace」』、『Gacharic Spin×DOLL$BOXX Zepp TOUR』の開催が発表され、会場からは大きな歓声が上がる。

そしてアンジェリーナ1/3が「まだやっていない曲がありますね」と話すと、11月8日に配信リリースされたばかりの「BakuBaku」を披露。F チョッパー KOGAが「来年の15周年に向けてGacharic Spinは突き進んでいきます! これからも一緒に最高の景色を見ていけたらうれしいです。よろしくお願いします!」と思いを乗せて歌われたのは「今を生きてる~2023年冬~」。

〇Gacharic Spin – BakuBaku (Official Music Video)

スクリーンには結成からこれまでの歴史が詰まった映像が流れ、エモーショナルな空間に包まれると、最後はハッピーなナンバー「ゴー!ライバー」で晴れやかな空気感のまま、この日のライブを閉じた。

最初から最後までGacharic Spinのエンターテインメントな精神が詰まったステージとなっていた。15周年に向けてまだまだ勢いを増していくバンドの大切な1日を体験できたことがうれしい。

オレオレオナの「本当にいろいろあるバンドですが、皆さんこれからもついてきてください!」の言葉通り、これからも彼女たちはまっすぐ突き進んでいく。

 

(取材:川崎龍也)