ジューシーズ解散からサルゴリラへ

――そこから二人でNSC東京9期生となるんですね。

赤羽 最初は二人で「ガッチャマンズ」というコンビをやっていて。夏くらいに選抜クラスっていうのに入る人たちが選ばれるんですけど、全然入れなくて。そこから自主的に夏休みを取って授業を受けてなかったら、同期のヤツらに辞めたと思われてて。

児玉 多くの同期は、人生を懸けて地方から勝負するために上京してきてるじゃないですか。僕らは生まれも育ちも東京で、二人とも実家から通っていたのでだいぶユルかった。そこで、同期の滝野元気っていうヤツと仲良くなって、3人でいる時間が楽しかったので「一緒にやる?」って誘って組んだ「ガッチャ」っていうトリオがうまくいって。

赤羽 ぽんぽんぽんっと選抜クラスに入って、そのまま『NSCトーナメント』っていう卒業公演のネタバトルで優勝しました。だから、9期生の首席は僕らだったんですよね。卒業してすぐルミネ(the よしもと)の舞台にも立って……順調でしたね。

児玉 当時は3人で漫才をやっていたんですけど、最初の「どうも~」が僕らはオリジナルソングだったんです。僕が作ったんですけど、それがすごく恥ずかしくなって。

赤羽 あはは! いやいや、おまえが作ったんだよ?

児玉 もっとかっこいい感じとか、おしゃれな感じでいきたいなと思って、トリオを抜けたんです。

赤羽 トモとしか一緒にやるつもりがなかったので、僕も抜けて。だから、滝野だけガッチャに残したんです(笑)。

児玉 そこから「トブトリ」っていうコンビ名で一緒にやってるときに、しゅうた(現構成作家の松橋周太呂)と仲よくなって。面白いなと思ったので「入る?」って誘って、「ジューシーズ」っていうトリオになったんですけど、これがまたうまくいったんですよね。僕ら二人ともふわふわしてるんで、しっかりしたヤツが入るとうまくいきやすいのかもしれないです。

赤羽 ダメだよ? 仲よくなったヤツを簡単に誘っちゃあ(笑)。でも、ありがたいことにレギュラー番組を持たせてもらったりして。ただ、『KOC』は毎年挑戦しながらも準決勝止まりで。そのうち、3人でやるのがしんどくなってきちゃったんで解散して、二人でサルゴリラになったんです。

――お二人はずっと離れなかったんですね。

赤羽 まぁ、トモとやろうと決めてたので。この前、フルーツポンチのむらけん(村上健志)が「(甲本)ヒロトとマーシー(真島昌利)みたいですね」と言ってくれたのはうれしかったですね。

児玉 すっごくいいこと言ってくれるよね。いろいろとバンドは変えるけど。

赤羽 ヒロトとマーシーはずっと一緒。だから、僕らは吉本のヒロトとマーシーです。

サルゴリラさんへのインタビュー記事は、発売中の『+act. (プラスアクト) 2024年1月号』に全文掲載されています。