「ミスマガジン2022」でミスヤングマガジン賞に選ばれ、受賞後はさまざまな雑誌で活躍しているグラビアアイドルの麻倉瑞季。2023年8月には、ミスマガジンの女優陣6名が主演で、解散寸前のやさぐれチアリーダーズを題材にした映画『さよならエリュマントス』で映画初出演を果たし、活動の場を広げている。

SNS上での歯に衣着せぬ投稿で話題を呼ぶこともある麻倉に「ミスマガジン2022」のエントリーを決めたキッカケや受賞時の心境、現在の発信スタイルに行き着いた経緯などをニュースクランチのインタビューで語ってもらった。

▲麻倉瑞季【WANI BOOKS-NewsCrunch-Interview】

ルッキズムに悩んでいた学生時代

――今回インタビューをオファーしたのは、個人的に、麻倉さんの強めな部分、しっかりと自分を持って意見を発信している部分に惹かれたからなんです。そして、マネジメントもしっかりしているんだろうなと思って。正直、SNSを管理して、タレントを統制したほうが好感度は高いかもしれないし、リスクは低いじゃないですか。それよりも「個」を尊重しているんだろうなって。

麻倉瑞季(以下、麻倉) えー、ありがとうございます…!

――なので、今回は麻倉瑞季というタレントがどのように作り上げられたか、をお聞きしたいんです。まず高校3年間はアナウンサーを目指されていたそうで、そのキッカケはから教えてください。

麻倉 中学に入学したときに、そこの中学の放送部が全国大会に出場するくらい強いという話を聞いて、私はグループ行動が苦手だというのが自分でわかってたので、放送部に入部したんです。

――サラッと話されてますけど(笑)。

麻倉 (笑)。正確に言うと、“集団のなかで一番になりたい!”と思っちゃうんですけど、チームスポーツはどうしても連帯責任になっちゃうから、“個人で輝ける部活はこれしかない!“と思って所属しました。中学3年間はアナウンス部門でやっていて、3年生のときに全国大会に出たんです。

――すごいですね!

麻倉 そうなんです、そこで“才(才能)あるかも!”と思って。勉強も苦手ではなかったので、それと声を活かしてできることを考えて、アナウンサーを目指しました。その学校が中高一貫だったこともあって、高校も放送部に入ったんですけど、1年生の頃に先輩とちょっと揉めちゃって……。

――あははは! 言いにくそうに言ったのがとても可愛らしかったです。

麻倉 (笑)。アナウンス部って、アナウンスのテーマを自分で決めて、調べたり取材して原稿を書くんですが、先輩が私と同じ「平和活動」というテーマだったんです。先輩はもちろん先にアナウンス部に入ってるので、準備は私より先にしてるけど、そのテーマについては私のほうが昔から関心があって詳しい自信があったから、譲りたくないなって。

結局、先輩が優先されちゃったんで、そこから新たなテーマで書くの面倒くさいなと思って、朗読だけの部門にしたんですけど、そこでも褒められて「やっぱりアナウンサーが正解なんだ!」って。

――なるほど。高校3年生からはモデル活動を始められていますが、どういった心境の変化があったのでしょうか。

麻倉 そもそも、才能があるんだ! と自分で思い込んでたので、絶対にアナウンサーになりたい! という熱意よりは、向いていることに向かっていた感じなんです。そこからモデル活動に向かったキッカケは、高校1~2年生の頃は自撮り界隈にいたんですが、SNSに上げていた写真を見て、地元の長崎県で活動されていたアマチュアカメラマンさんから「被写体になってほしい」と声を掛けていただいたからです。

そのカメラマンさんはフォロワーが多かったので、インスタに写真を上げたら伸びたんです。当時は、長崎県で被写体をやっている高校生が少なくて希少価値が高かったこともあって、福岡や東京で活動されているカメラマンさんからも依頼が来るようになって……という感じです。

――SNSでの自撮りがひとつの転機になったんですね。

麻倉 そのあたりから芸能活動に興味が湧いてきたんですが、大学に行っても、芸能活動というよりは、こんな感じで被写体としての活動をしていくんだろうなと、なんとなく思ってたんです。

個人的には被写体としての活動をしていくうえで、自分の中で表現力を高めたい、という意識があったんですが、同時に当時はルッキズムに酷く悩まされていて、かわいいだけで投稿がバズる子たちが許せなくて、“ただ突っ立ってるだけで、それ被写体って言えるの?”ってイライラしてました、尖ってましたね(笑)。

ルッキズムに悩むのと、被写体としての活動って、ちょっと相反しているように思えるんですけど、私の中では“自分には表現力がある!”という謎の自信があって続けていた感じです。