厄を跳ね返すべく1・2に挑む!

このタッグマッチが決まったあと、12月20日の後楽園ホールで、清宮に「HOTのことだから、他の4人も試合に介入してくる危険性もあるのでは?」と話を振ると「会場は新日本プロレスではなくNOAHなんで、彼らにとってはアウェーだし、介入とかは“できるもんなら、やってみろ!”くらいですよ」という答えが返ってきた。

ところが、その3時間後、HOTは全員でNOAHのリングに殴り込みをかけてきた。

清宮&大岩&近藤修司&宮脇純太vsジェイク・リー&LJクリアリー&YO-HEY&タダスケの8人タッグ終了後、客席から雪崩れ込んできたHOTは、清宮&大岩に6人掛かりでストンピングを浴びせ、裕二郎が大岩にピンプジュースを炸裂させれば、SHOが清宮の首にパイプイスを掛け、そこにめがけてEVILがパイプイスをフルスイング! さらにディック東郷は清宮に見せつけるように宮脇にパイプカット(急所打ち)! NOAHのリングを支配してしまったのである。

この翌日の12月21日は、後楽園ホールで新日本の大会。ここで清宮&大岩が報復に出た。第4試合の海野&本間&マスター・ワトvsEVIL&成田&SHOの6人タッグで、EVILが本間を仕留めたあと、HOTは総出で海野にストンピングを浴びせると、清宮と大岩がリングに飛び込み、大岩が裕二郎にアナコンダ・スープレックス、清宮はドロップキックでEVILを場外に吹っ飛ばして海野を救出。清宮&大岩と海野が握手する場面が生まれた。

控室で海野が「1月2日の有明、呼んでください」と清宮に直訴すれば、清宮は「それだったら俺も1月4日、東京ドーム、乗り込みに行かせてください」と返答。こうしたさまざまな局面を経て6vs6イリミネーションマッチが確定した。

海野との共闘について、清宮は「海野選手の救出? 前日にやられた怒り、NOAHでも新日本でも卑怯なことをやっているHOTに対しての怒り、そして海野選手には熊本で助けてもらっているというのもあるんで、その借りを返すというか。海野選手とはG1で引き分けているし、負けられないという思いもあるんですけど、今は目の前の敵が一緒。まず目の前の敵を倒さないと先はないと自分は思うし、海野選手とともにHOTをぶっ倒してやろうと思います」と語る。

▲同世代とのライバルとの共闘を選んだ

同じく、組むことになった近藤は「俺もだ。清宮、この戦い、仲間に入れさせてもらう!」と張り切っているし、東郷にパイプカットを食らった宮脇は「やり返します!」とリベンジを誓う。

稲葉も「NOAHの一人として自分の戦うリングで好き勝手にさせない」と燃えている。振り返ってみれば、清宮と稲葉の出会いは2019年12月31日、W-1の大阪ビッグマッチ。GHCヘビー級王者・清宮とW-1王者・稲葉の王者コンビとして、中嶋勝彦&芦野祥太郎に勝った試合だった。清宮は「NOAHの一員だという稲葉選手の熱い気持ちを感じます」と言う。

そして正パートナーの大岩は「俺と海斗さんだけじゃない。俺がここに来てできた新しい仲間がいる。この全員で絶対やってやる」と頼もしい言葉を口にしている。

イリミネーションマッチの勝敗はフォール、ギブアップ、KOのほかに、ロープ最上段から場外に落ちると失格になるオーバー・ザ・トップロープルールを採用。先に相手チーム全員を失格させれば勝ちとなるが、清宮は2016年9月23日後楽園ホールでキャリア9ヵ月の新人ながら鈴木軍との5vs5イリミネーションマッチに抜擢されて、鈴木みのると同体でオーバー・ザ・トップロープとなり、鈴木を真っ先に失格させてNOAHの勝利に貢献した過去がある。

▲デビューしたてで鈴木軍に立ち向かった過去を振り返る

「試合形式にはこだわりはないですね。新人の頃に鈴木軍とやったときの良いイメージもありますし。ホントに刺し違えてもやっつける覚悟ですし。向こうはNOAHのことを沈没船だとか言ってますけど、有明のリングでHOTを沈めますよ。HOTはひとり残らず駆逐します。僕たちは散々、ずるいことをされて、理不尽なことも言われてるし、それを跳ね返さなきゃいけないですね、先に進むには。新年早々、まとわりついている悪いものを取っ払って、本当の意味でのNOAHの新年を迎えますよ」と、清宮は臨戦態勢。

新日本の1月4日東京ドームでは、海野と組んでのEVIL&成田とのタッグマッチが発表されたが、これについても「海野選手は成田選手への熱をスゴく感じるので、そこは海野選手に託します。僕は有明もそうですけど、EVILを完全に叩き潰して悪を駆逐します」と、ダメ押しでHOTの完全駆逐を誓う。

2023年最終戦となったドラゴンゲートの12月24日の福岡国際センターでは、アレハンドロと組んで箕浦康太&Ben-Kとの王座決定戦で、箕浦を変型シャイニング・ウィザードで撃破してオープン・ザ・ツインゲート王座を奪取。清宮海斗はその勢いのまま、2024年1月2日有明アリーナのHOTとの全面戦争に出撃する!

▲HOTを駆逐する準備は万端だ

『清宮海斗のROAD TO 1.2』は、今回が最終回です。お読みいただき、ありがとうございました。プロレスリング・ノア主催の「NOAH "THE NEW YEAR" 2024」は2024年1月2日開催です!