ネパールの民族“グルン族”に嫁いだのが、日本語しか話せない日本人妻・グルンこのみ。ネパールの家族とはフィーリングで会話している、そう話す彼女の飾らない人柄とネパールでの日常は、YouTubeやTikTokで注目されている。
そんな彼女に、ちょっと気になる「ネパールの主食」について教えてもらいました!
ネパールの食卓には欠かせない「ダル」
日本でインド、ネパール料理屋さんに行ってカレーセットを頼むと付いてくるのが、日本人にもお馴染みのナン。だからなのか「主食ナンなんでしょ?」って聞かれるけど、実際はあまり食べない(笑)。
パーティーのときだったり、外食したときに食べるくらいで、実際は日本と同じお米が主食なんですよ! しかも、めちゃくちゃな量を食べる私の家族は、一食1人で軽く2~3合は食べてるだろうな~。
最初、家族やみんなでご飯を食べるときにビックリしたのを覚えてる。
私も食べるほうだけど、みんなに「少食だね」なんて言われちゃったり(笑)。日本では一回も言われたことなかったから新鮮でニヤニヤしてた。それくらいネパールでは白米を食べるんだよね。
日本にもおかずのお供があるように、ネパールにも欠かせないお供があって、それが「ダル」という豆で作ってご飯にかけて食べる、スープみたいな料理。
ダルの味付けは、ニンニクや生姜、油、塩、クミンパウダーなどを入れて圧力鍋で豆を柔らかくして作る。味は家庭によっていろいろと違うことはあるけど、基本はこういう感じのものが多いんです。日本のふりかけの汁バージョンかな?
味噌汁は日本の家庭では欠かせないよね! 日本では毎回違う食材を入れて作ったりもするけど、ネパールは基本変わらない。
味は……うっすらカレー味に豆を煮詰めてるな~って感じ(笑)。
もっと味について感想を言いたいんだけど、じつは私、ダルが苦手…(笑)。あまり好き嫌いがない私だけど、ネパールの料理のなかで唯一、苦手にランクインしてる。
家族や親戚のみんなにも「え? なんで食べれないの?」「クセもなくて食べやすいのに」「栄養もあるのに~」って、みんなに必ず言われるし、驚かれます(笑)。なんでなのか私も知りたい(笑)。
そんなネパール人が大好きで欠かせないダル。
食卓では見ないことはないダル、食べられないけど毎食作ってる私。いつかはみんなと同じように食べられるになりたい、と思って克服中。でも、苦手な私だからこそなのか、ずっと疑問なことがあって……。
「なんで毎食、白米にダルをかけるんだろう?」
おかずは他にもあるし、時にはかけなくてもいいんじゃないかな? そのまま白米の味を楽しみたくないの!? みたいな。
日本でも毎回ふりかけはかけないし。なんなら、そのふりかけも味を変えたりして、毎食違う味にする人も多いと思う。
私自身、ダルかけずに食べてるし、かけない日もあっていいのでは? と思っていて。ネパールにいると文化や習慣の違いなど、さまざまなことで驚くこともある……もしや「かけないといけない理由でもあるのか?」って、絶対そこにも何か意味があるはず!!!
っということで、気になって家族のみんなに質問してみた。
「なんで毎食、白米にダルをかけて食べるの?」
答えは………
「意味はない。でも、これをかけて食べるとより美味しくなる」
シンプルな答え(笑)。
でも、何も変わらないでいる安心感はあるのかなと今は思ってる。
日本の味噌汁のように、ダルを食べるとホッとするようなものがあるのかもね。