『THE W』決勝進出での大きな変化

――昨年の『THE W』での決勝進出は大きな話題となりました。周りの反響はいかがですか?

といろ:それまでは週1も仕事がないレベルだったので、それで言うとすごい変わりましたね。

とんず:ネタ作る時間もなくて限界ですね。

といろ:違うネタやってほしいって言われるよな。

とんず:でも、ネタのストックがなくて。NSCのときに『M-1』の3回戦にいったから、1本のネタをこする時間が長かったんですよ。みんながネタを作ってるとき、こすり続けてたのもストックがない原因ですね。で、『THE W』に出るとなって、ネタが完成したのが6月ぐらい?

といろ:そうやね。

とんず:ストックがないから、ほんまに5本ぐらい作りました。「といろさ〜ん……」って連絡しても「寝てました~」って。といろさんは今日も元気いっぱいです(笑)。

――『THE W』決勝進出もあり、見る人たちの期待も大きいですよね。

とんず:そうなんですよ。ライブを見に来てくれる人って、お笑いが好きだし詳しいので。新ネタ考えるのと、他のお仕事のバランスは難しいところです。

――仕事に対する姿勢で変化したことはありますか?

とんず:なんとなくですけど、得意・不得意みたいなのは見えてきましたね。うまくいっていなくても、“苦手なことだから気にせんとこう”と思えるようになりました。

といろ:しょうがないってね。

とんず:適当にやるとかではなくて、「難しい! 私にはダメやわ!」とか「あのとき助かったわ」って、お互い言い合うようになったかな。とくにテレビとかでな。

といろ:そうやな。本当に全くわかんない状態だったので。大勢いるときの立ち回りは難しすぎます。

とんず:前に出るスキルがないから、当てられたときにキッチリこなそうと。それで、なんとなくのパターンができてきて。といろさんがボケやから、最初の頃は“お前が出な、こっちはツッコまれへんやん!”と思っていたけど。でも、私が出たところで、といろさんはツッコミが全くできないので……。

といろ:全くしない。

とんず:失礼しました。できないんじゃなくて、しないでした。

――(笑)。

とんず:ツッコミがおらんから、私が出てしまってもボケが死ぬんですよ。ただ、といろさんが前に出るのは無理やって。将来的には出てほしいけど、今はまだ1年目だし仕方ないかなって。

といろ:大勢の芸人さんがいるなかで前に出るのは難しいですね。

とんず:むずいよな。私たちがどんなコンビなのかも知られてないってのもあるし。

母親が似ているから根っこの部分も似てるのかな

――見た目などは真逆に見えますが、似ていると思う部分はありますか?

とんず:根っこは似てるよな。がわ(側)の形成はちゃうけど。

といろ:お互いの母親が似ているんですよ。

とんず:パリピの母親な。

といろ:とんずのお母さんとお話しさせていただいたことがあるんですけど、うちの母親と性格が似ているんです。どちらの母親も兵庫出身で、年齢も近くて、共通点が多いんです。とんずのお母さんなんだけど、自分の母親と話しているみたいな感覚になるんですよ。

とんず:うちのお母ちゃん育ち悪いけどなぁ。

といろ:うちの母もよくない。

とんず:あ、そうなんや…(笑)。

といろ:母親が似ているから根っこの部分が似てるんじゃないですかね。

――ネタに違和感がないことに通じる部分がありそうですね。芸人さんじゃなくてもいいんですが、人生で一番影響を受けた方は誰になりますか?

とんず:バンドマンかなぁ。音楽好きで自分もバンドをやってたので、緊張はするけど舞台に立てているんだと思いますね。

――バンドマンで会ってみたい人なども?

とんず:そうですねぇ……。遠いところで言うとRADWIMPSの(野田)洋次郎。

といろ:私が一番影響を受けたのは櫻井翔さんですね。小学校の頃にめちゃくちゃ嵐が流行って、私も好きやったんです。高学歴で話も面白くて、社会的地位もある。

――社会的地位(笑)。

といろ:それでいて文章もおもしろいんですよ。でも、尖っている部分もある。私もそうなりたいなぁって思いますね。生き様もカッコよくて憧れます。

――賞を取ることが目標と語られていますが、その次の目標はありますか?

といろ:私は通販番組をやりたいですね。一度ハイヒールさんの通販番組に出させていただいたんですけど、意外と向いているなって。言ってみれば紹介するものも決まっていますし、リアクションも決まっているじゃないですか。

――リアクションも決まっている……?

とんず:……これはまずいぞ。ここらへんで終わりにしましょか!(笑)

▲さらに活躍の場を広げていく二人に注目したい

(取材&撮影:TATSUYA ITO) 


 はるかぜに告ぐ 初単独ライブ「プールサイドガール」 
公演日時:2024年4月20日(土) 開場17:45 / 開演18:00
会場:よしもと漫才劇場(大阪府)
〒542‐0075 大阪府大阪市中央区難波千日前12-7 YES・NAMBAビル5F
一般販売期間 :2024年3月5日(火) 10時 ~ 2024年4月20日(土) 16時
チケット:FANY Ticket ※満席

<注意事項>
※5歳以上または身長110cm以上のお子様はお席が必要となります。
※16歳未満のお客様は、保護者同伴の場合のみ入場可。(終演が19時を超える公演のみ)
※ビデオ・カメラ、または携帯電話等での録音・録画・撮影・配信禁止。
※本公演は、配信用のカメラが客席後方に入りますので、予めご了承ください。
※出演者は変更になる場合がありますので予めご了承下さい。尚、変更に伴う払戻しは行いません。
※迷惑行為や劇場スタッフの指示に従わない場合はご退場頂く場合がございます。
※車椅子の方は購入前にFANYチケット問合せダイヤル[TEL]0570(041)356(10時~18時/年中無休)まで要問合せ。
【問合せ】公演に関して06-6646-0365 (平日12時~22時・土日祝9時~22時) / チケットに関して0570-550-100(10時~19時)
プロフィール
▲とんず / 一色といろ
はるかぜに告ぐ
2022年7月コンビ結成。吉本興業所属。YouTube:はる告ぐちゅーぶ byはるかぜに告ぐ

一色 といろ(いっしき・といろ)
生年月日:1997年1月13日
血液型:O型
出身地:大阪府 
趣味:美術館巡り、神社仏閣巡り、資格取得(応用情報技術者、奈良まほろぼ検定2級、TOEIC810点)、ゴルフ
出身/入社/入門:NSC大阪45期
X(旧Twitter):@toiro_isshiki、Instagram:@toiro_isshiki


とんず
生年月日:1998年11月27日
血液型:A型
出身地:兵庫県 
趣味:ギター、ピアノ、ダーツ、古着、釣り、ボディーチェック、飲酒、喫煙、邦ロックバンド
出身/入社/入門:NSC大阪45期
X(旧Twitter):@tontokotonez_、Instagram:@newtonez_