4月20日・21日の2日間、那覇市の那覇文化芸術劇場なはーと、北中城村のイオンモール沖縄ライカムなどで開催されている『島ぜんぶでお~きな祭 第16回沖縄国際映画祭』。今年で最後となる同映画祭では、国内外の映画作品を上映するほか、出演者の舞台挨拶や、お笑いイベント、レッドカーペットなどが企画されている。

初日となる4月20日、「島ラブ祭 ソーシャルビジネスコンテスト Powered by Yunus Social Business」が行われた。このイベントは、沖縄出身の芸人・ガレッジセール(川田広樹、ゴリ)が沖縄の抱える貧困や教育、環境といった社会問題をビジネスで解決することを目的とした事業プランを発表するコンテスト。

 

おからミートは「もう肉にしか思えない!」

今回で3回目を迎えるコンテストでは、今年の1月から始まった、ソーシャルビジネスのアイデアを形にするプロジェクト「島ラブアカデミー」に参加した7組が、それぞれ沖縄が抱える、環境破壊・貧困・シングルマザー・子どもの学力不振などの問題を解決する事業プランを発表した。

観客投票の結果、お豆腐の製造過程で出る“おから”の廃棄が、お豆腐屋や環境に負担を与えている現状を解決するプランを発表したOkaraokaraが受賞。おからを廃棄物から資源へと変える内容だった。

イベント後に行われた囲み取材には、MCを務めたガレッジセールとOkaraokaraの二人が出席。

まず、ガレッジセールの二人が「島ラブ祭」についてコメント、ゴリは「毎回感じることですが、若い人は自分の幸せだけを求めがちだけど、この島ラブ祭は、地元の幸せが自分の幸せにつながる、と言う方々が出てきてくれる」と感動しきり。

川田も頷きながら「毎回泣いちゃうんですけど、今回も泣いてしまいました」と明かした。

コンテストについて、ゴリは「僕は二人が受賞するんじゃないかなと思っていました。それは、実際に食べたおからミートが、お肉にしか思えなかったから」と絶賛。川田もそれに同調。それを聞いたOkaraokaraの二人も「どんどんメニューの開発を進めていきたい」とうれしそうにコメントを寄せた。

ゴリ「新しく僕が映画祭はじめます!」

記者から「ガレッジセールのお二人も、今回の島ラブ祭を機に、沖縄でやりたいことのアイデアが湧いたのでは?」と質問が飛ぶと、川田は「昨年の島ラブ祭で、沖縄の農業を活性化させたいとプレゼンした若者がいて、それは自分もやってみたいなと思った」と答えた。

それを受けてゴリは「沖縄に東京や大阪の人気芸人が来て、いろいろな映画も見られて、海外にも発信できるような沖縄国際映画祭というイベントがやりたい」とコメント。

川田がすかさず「明日終わるの!」とツッコみ、そこでもゴリは「終わるの!? じゃあ僕がまた始めようかな」とボケ続け「そんな力ないだろ!」とつっこまれていた。

そして、沖縄国際映画祭の思い出を語った二人。

川田「沖縄国際映画祭が始まるって決まったとき、僕はステッカーを各地に配りに行きましたから、終わっちゃうのは寂しい。明日の終わりは泣いてるでしょうね。花火がなくてよかったです。花火見たら、うわーって泣いていました」

ゴリ「吉本興業が沖縄でこういう祭りをやってくれるのが、沖縄県民としてはうれしかったし、最初に大崎さんが“10年は続ける”と言ってくれて、それで16年続いたんですから、感謝しかないです。沖縄国際映画祭が近づくと、社員さんがみるみる痩せていく(笑)。でも、それくらい準備が大変だったのもわかるし、なによりお客さんの笑顔を見ると“またやろう!”って気持ちになるんですよね。今では、同級生とかも“今年もやるの?”と言ってくれるだけの存在になった」

改めて、ゴリは「吉本興業に対して、ご苦労さまでしたと、沖縄でこういうイベントをやってくれてありがとうございました、という気持ちでいっぱい。終わるのは寂しいけど、マイナスな気持ちで終わるより、ありがとうございました! いい16年でしたね。で終わりたいですね」と明日の最終日に向けて、決意を新たにした。