Kzillaが3戦の行く末を予想!

【6月8日】

ヤンキース先発:コディ・ポティート(防御率 2.45、WHIP 0.91)
ドジャース先発:山本由伸(防御率3.32、WHIP 1.12)

ヤンキースの先発は、緊急昇格後、2試合目となるポディート投手と予想。シンカーとチェンジアップを主体とし、投球自体は圧倒的とは言えないものの、自慢の制球力で三振・凡打を誘う器用なピッチャー。

メジャー実績は少ないため、強敵ドジャースに対して通用するか要注目(対右投手が特に良い、ベッツ・大谷・フリーマンのビッグ3との対決が鍵を握るかもしれません)。

対するドジャースは山本投手。日本時代のように圧倒的とまではいかないものの、1年目にしては十分通用していると言えるでしょう。

しかし、今試合の最大の関門として想定されるのが、投球のクオリティではなく、現地ヤンキースファンからの凄まじいヤジとブーイング。

ヤンキースからの3億ドルの契約提示を蹴って、ドジャース入りを果たしたことが大々的に報道されたこともあり、敵陣には容赦ないヤンキーススタジアムでの洗練に耐えられるかが注目です(これまで日本シリーズやWBCといった大舞台で、しっかり結果を残してきた山本投手は動じない、と筆者は個人的に思いますが……)。

【6月9日】

ヤンキース先発:ネスター・コルテス投手(防御率3.30、WHIP 1.06)
ドジャース先発: ギャビン・ストーン投手(防御率3.16、WHIP 1.19)

ヤンキースの先発は今季最多投球回数を投げている、技あり投球法のコルテス投手と予想。

数年前には、大谷選手との対決で超ゆっくりワインドアップで思わず笑わせてしまったことが話題になりましたが、見た目に反して(?)紛れもなくエース級の選手です。

特に本拠地ヤンキー・スタジアムを得意とするため、今試合も好投が期待されるでしょう。前日とは反面、ドジャースビッグ3が比較的苦手とする左投手のコルテスをしっかり攻略できるかがポイントになりそうです。

対してドジャースは、同じくルーキーのストーン投手。ストーンと落ちる(本当にごめんなさい)宝刀・チェンジアップにストレート、シンカーを中心に好ピッチングを続けています。現状、大きい欠点が見当たらないストーンをヤンキースが攻略できるか。

【6月10日】

ヤンキース先発:ルイス・ヒル(防御率1.99、WHIP 0.95)
ドジャース先発:タイラー・グラスノー(防御率3.04、WHIP 0.91)

3連戦最後のヤンキースの先発は、今季大ブレイク中のルーキー・ヒル投手でくるのはないでしょうか。

豪速球・ストレートを主体に、右に落ちるチェンジアップ、左に曲がるスライダーを展開して打者を圧倒し、被打率が両リーグ圧倒的1位の.135、三振率もリーグ5位、とにかく打たれません。

マイナー時代から制球難には悩まされたものの、今季はメカニックス調整により致命的にはならないレベルまで改善しており、ブレイクの最大の要因と言えるかもしれません。

対するドジャースの先発は、エースのグラスノー投手。

奇しくもヒル投手と同じ3球ピッチャーで、豪速球のストレート、スライダー、そしてチェンジアップに代わってカーブを取り入れています。

ヒルと違い制球は問題ないので、隙はより少ないと言ったところでしょうか。3戦のなかでは最も投手戦の接戦になりそうな気がします。

近年稀に見る激戦となること必至!

史上初のDH専でのMVPも現実味をおびてきたナ・リーグの大谷選手と、自身の持つア・リーグシーズン本塁打記録をまたもや塗り替えそうであるMVP筆頭候補のアーロン・ジャッジ選手。

その横で同様にMVP候補となっているベッツ選手とソト選手。サポートキャストには贅沢すぎるフリーマン選手、スミス選手、スタントン選手、ボルピ選手……そのほか野手陣。

東西の新エースを務めるグラスノー投手とヒル投手、崩せない鉄壁クローザーとなるフィリップス投手とホームズ投手。

日本時間では朝の8時ごろから始まる、近年稀に見る豪華スターがぶつかり合う激戦、どうぞお見逃しなく。