日本語OCRを備えたメモアプリ
「一太郎Pad」は、日本語ワープロソフトの「一太郎 2020」と一緒に発表されたメモアプリです。最大の特徴は、OCR機能〔光学的文字認識〕を備えていることで、撮影した写真から文字を抜き出してテキストにしてくれます。撮影後すぐに処理されるので、すばやくメモを作成できます。
普段からスマートフォンを使って、写真メモを撮影している人は多いでしょう。しかし写真メモは、ほかの写真に埋もれてしまいやすかったり、サイズが重くなってしまったり、いざ必要なときに取り出すのに苦労したりすることがあります。一太郎Padならテキスト化したデータをほかのアプリにコピーするなど、これまでになかった使い方が実現します。
写真からメモを作成する
一太郎PadのOCRを使うには、カメラのアイコンをタップします。カメラで撮影するか、撮影済みの写真から抽出するかを選べます。
撮影を選んだ場合は、切り取り範囲を指定して「完了」をタップします。すぐにテキストの抽出がはじまり、メモが作成されます。
実際に試してわかるのは、小さな文字でもかなり正確に読み取ってくれることです。裸眼では見えにくい文字も、撮影することでテキストに変換してくれるので、写真で残すより便利に感じることもあります。ちなみに画面右上のボタンをタップすると、撮影した写真を表示することができます。
一太郎Padは手書きや縦書きの文字にも対応しています。すべてのメモをデジタル化して一元管理するという使い方や、紙の本から抜粋したり気になる箇所をメモしたりするのに、いちいち手で入力しなくてすむのがうれしいところです。ただし複数の段があるレイアウトを撮影すると、うまくテキスト化できません。新聞や雑誌などのスクラップにはあまり向きません。