サッカーCMといえばナイキ!
そして、サッカーのCMといえば欠かせないのがナイキ。カッコよさでベスト10を作ったら、8~9作はナイキのCMになると思います。なんせ出てくる選手が豪華で、演出もカッコいい。そんななかでも、マイベストは2002年です。
豪華客船に集められた稀代のスターたちが、スコーピオンK・Oという3on3で対決。トーナメント王者以外は海に落とされるという設定で、ナイキのシューズを履いた選手たちが金網で囲まれたフィールドでぶつかり合うのです。
フィーゴに怪物・ロナウド、中田英寿、ロベルト・カルロスにダービッツ、まだ若手扱いのロナウジーニョなど、そうそうたるスターたち。
地上波では、毎回、このトーナメントの一部分が放映され、何度も見ないと8チーム24人、誰が出ているか確認できないところもファン心をくすぐりました。ポスターも家にずっと貼ってたんですが、先日、実家に帰ったらなくなってました。写真を載せたかったんですが……残念。
また、ナイキのCMにひっそり名脇役としてたびたび登場するエリック・カントナが、ゲームマスターをしていてカッコいいんだ、これが。
僕のように、このCMを見てナイキのシューズを買うようになったサッカー少年は、日本中にたくさんいたはず。だいたい足幅が細すぎて挫折して、DSライトに落ち着くんだよなぁ。僕は甲低足細だったので、モレリアと出会うまではナイキボーイでいられました。
また、2002日韓ワールドカップの期間中だけ開園していた、無料でナイキを楽しみ尽くせるテーマパーク『ナイキパーク』では、CMと同様の金網のピッチで、ランダムに知らない同世代のチームとサッカーができて、それも含めてスコーピオンK・Oは強く思い出に残っています。
ナイキのCMは、他でも選手目線のカメラアングルを巧みに使い、クリスティアーノ・ロナウドや、イブラヒモビッチ、ロナウジーニョらナイキのスター選手とピッチで対戦してるかのような光景を味わえるCMや、ロナウジーニョとエンバペの時空を超えた対決。
そして、フルアニメーションで実在の選手がド派手にプレーするCMなど、どれもセンス抜群で、ストーリーも最高。選手もイメージ通りのプレーをしていて、ファン心をくすぐります。
クリスティアーノの挑発、マテラッツィのマリーシア。そして、勝負所でフリーキックを任せてくれるスナイデルは、サッカー少年の夢を現実に見せてくれたかのようでした!
そして思い出補正といえば、もうひとつ。
ナイキのCMには、ブラジル代表の面々が至るところでボール遊びをするというCMがあるのですが、(98年版は空港で、06版はロッカールーム。06はロナウド、ロナウジーニョ、ロビーニョ、アドリアーノ、ロベカルなど、カカ以外全部じゃん。みたいな豪華すぎるメンバー。たぶんボールタッチをミスってNGとかない)このCMで使われている歌『Mas que nada』。
この曲は昔、ロナウジーニョが知り合いの会社の案件で六本木に来たときに、カラオケで生バンドとともに太鼓を叩きながら歌っていた曲です。
他の日本人が盛り上げたいのに知らない曲で戸惑うなか、僕だけがこのCMのおかげで、合いの手の入れ方を知っていたという奇跡のような巡り合わせがありました。
あの夜、ロナウジーニョを孤立させなかったのは僕です。僕はあのCMのおかげで六本木のシャビとして、みんなとロナウジーニョをつなぎました。サラっと、とんでもないエピソードでした。フットボールドリーム……!!
今はウェブCMなんていうのもありますので、ステキなCMを探してみてはいかがでしょうか?