秋元康総合プロデュースの17人組ガールズグループ、Rain Treeが1月29日に1stデジタルシングル『I L U』をリリース、いよいよメジャーデビューを果たした。
Rain Treeは、昨年4月から始まった『IDOL3.0 PROJECT オーディション』で、惜しくもデビューを逃した17名によって結成されたグループ。シングルごとに表題曲を歌うメンバーが選考されるセレクション制を導入しているのが、大きな特徴だ。
表題曲『I L U』のメインメンバー、綾瀬ことり(あやせ・ことり)、鈴野みお(すずの・みお)に話を聞いた。
デビューを逃した時は悲しくて辛かった
――『I L U』のメインメンバーに選ばれたおふたり。せっかくのペアでのインタビューなので、お互いの好きな所についてお聞かせいただけますか?
綾瀬ことり(以下、綾瀬):じゃあ、私から。鈴野の第一印象は“強くて明るい”でした。でも、一緒に活動していくにつれ、ただ明るいだけじゃない、本人が努力した結果が、強さと明るさになって現れてるんだな、って気づいたんです。だって、こんなにかわいいのに、凄く努力家なんですよ! それでいて、凄く謙虚。私のことを慕ってくれてて、かわいい妹みたいに思ってます。
鈴野みお(以下、鈴野):嬉しい!!! 私はもう、ことりのことは第一印象からずっとかわいいな、と思ってて、緊張して話しかけられなかったくらいだったんです。それこそことりも凄く謙虚で、メンバーの誰かが傷ついていたり、悲しんでいたら、自分のことはまず置いておいて「大丈夫?」って声をかけてあげられる方なんです。そこに惚れて、慕わせてもらってます。
綾瀬:惚れて!? (笑)惚れてくれてたんだ!!
――(笑)
綾瀬:すごく嬉しい!
――もともと、『IDOL3.0 PROJECT オーディション』で、デビューを逃した17名で結成されたのがRain Treeです。辛い思い出になると思いますが、最終審査で落選した時の心境はいかがでしたか?
綾瀬:落選した時は、喪失感というか空っぽになった気がしました。“これでもう終わりなんだ、ファンの方とももう会えないんだ”って思って、“これからどうして行こうか”とか、すごく複雑な気持ちでした。本当に落ちたことが悔しくて、でも顔に出したくなくて、カラ元気で格好つけてたのを覚えてます。
鈴野:私の出せる最大限の力と努力をして、本気で挑んだオーディションだったので、落選という事実を飲み込めなかったです。ただただ悲しくて、辛くて、たくさん泣きましたね。でも、次を目指して頑張ろうと、次の日からまたレッスンに通いました。少しでもWHITE SCORPIONに遅れを取らないように、負けないように、と一生懸命でした。
――逆境からのスタートだったわけですよね。そこからみなさんは、名も無い「FINALIST」として、1年間活動されたわけですが、そこでの思い出はありますか?
綾瀬:1年間本当に辛かったし、悔しかったけど、今振り返るとその気持ちがあったからこそ成長出来たのかなとも思うので、貴重な経験をさせていただけたことに本当に感謝しかないですね。そして、1年間信じて、着いてきてくださったファンの方にも本当に感謝しています。
鈴野:Rain Treeのメンバーと仲良くなれて幸せな気持ちと、WHITE SCORPIONとの差がどんどん開いていく焦り、悔しい気持ちが交差していました。WHITE SCORPIONのリリイベを見学したり、どんどん曲をリリースして、どんどんカッコよくなっていく姿を見て、正直、とても悔しかったです。だけどこの1年、その悔しさをバネに、たくさん練習して、パフォーマンス力を上げることができたと思ってます。そしてなにより、同じ目標をもったRain Tree、17人の仲間がいたので、すごく心強かったです。