グラビアアイドル麻倉瑞季が、敬愛するVTuberと対談する企画、麻倉瑞季の「あしゃくの異空間」。キルシュトルテを招いて、VTuberとしての引き際や、グラドルのパブリックイメージについて、そして今後の展望まで、語り合いました!
オワコンになってもしがみついてるかも
キルシュトルテ(以下、キル):っていうか、なんの説明もしないまま、ずっと喋ってたけど、まず俺が何者か知らない人も多いんじゃないの?
麻倉:意外と成立してるかどうか、気にしてくれるんだ。
キル:改めて自己紹介とかしとく?
麻倉:どうぞ(笑)。
キル:ええと、VTuberのキルシュトルテって言います。まあ、VTuberっていっても、ほぼVTuberじゃないようなもんで。普段は女の子にセクハラする動画と、男友達とワイワイ下品な企画をやってます。麻倉さんのファンで、俺のこと興味持った人は見に来てください。
麻倉:昨今の時代の流れに逆行してる人だよね。
キル:でも、俺よく男尊女卑だなんだって言われがちなんだけど、実は違くて。女だけじゃなくて、男も含めてみんなを平等に見下してる。俺は、ピラミッドの一番上に自分がいると思ってるから。
麻倉:サラッと凄いこと言ってる。
キル:で、俺は女の子大好きだから、女について言うことが増えるじゃん。逆に男には興味ないから、男についてわざわざ語ることないじゃん。だから男尊女卑みたいに見えちゃう、っていうトリックなんですけど。ワーワー言ってくるやつって、そもそもそいつは俺のことを好きにならないから。
麻倉:たしかに、キルの動画って、見て10秒ぐらいでブラウザバック※1するか、そのままのめり込むかに別れそう。
キル:人を選ぶから、導入の時点で。
麻倉:でもそれ、実は優しいよね。無駄な時間を相手に与えてないわけだから。しかも、それで振り落とされても再生数があるっていうのは、本当に面白いからこそ根強いファンがついているってことだし。やっぱ良いね、だからキルが好きなんだな、ってよく分かった。キルがVTuber界に対して思うことはある? たとえば今後VTuber界をもっと盛り上げたいとか。
キル:そんなの全然どうでもいい。それよりも自分の未来は心配してる。
麻倉:やめたいとか、いつもまでにやめるとかある?
キル:今、辞めるつもりはないよ。でもクソおもんない動画しかあげられないなら、すぐにやめた方が良い。
麻倉:それ、むずそう。
キル:いやでもこれ、みんなに支持されてても、自分がおもんなくなったと思ったらやめる、ってことよ。
麻倉:じゃあキルは面白いと思った動画を、みんなが全然見なくなったとして、その状態でも続けるってことね?
キル:そうそう(笑)。オワコンになりながらもしがみついてる、哀れなおじさんになってると思う。
麻倉:でもキルって、自分ひとりで撮る動画って少ないじゃん。キルシュトルテ軍団みたいな界隈の関係って、5年後も続いているのかな?
キル:ずっとこのままなわけはない、と思いながらやってる。それでいうと、俺は今まだ3年しかVをやってないけど、この3年の間でも色々変わってるし、1年前ですら今の俺を想像できなかったから。
麻倉:あまり動画とか見てても影響を感じることって少ないんだけど、キルシュトルテを作り上げたカルチャーってなに?
キル:『NARUTO』、『NARUTO』の全部。というか、それ以外に明確にこのコンテンツのここから刺激をもらった、というのがあまりなくて、いろいろなもののキメラ過ぎるんすよ、俺。いろいろなものから1%ずつ抽出して、100%になったのが俺。NARUTOはまじで何回も読み返しているけど、それ以外熱中したこともないんだよなあ。
麻倉:小さい頃の夢は?
キル:総理大臣。総理大臣が何してる人かも知らなかったけど、とにかく偉くなりたかったから。
麻倉:昔からクソ生意気ってこと?
キル:うん。
麻倉:良い育て方されたね(笑)。
キル:あーでも、それでいうと親と仲悪いから、俺。配信に弟は出してるけど。
〇【家族コラボ】弟をゲストにお招きしております【キルシュトルテ / VTuber】
麻倉:え、ごめん。
キル:いや全然(笑)。でもさ、俺が褒められるところって面白い以外になくて。で、親って子どもが家庭内で面白くても、ふつう褒めないじゃん。
麻倉:たしかに、わざわざ褒めないよね。じゃあ面白いってことは、学校でも中心人物って感じ? クラスの人気者的な。
キル:学校も行ってないから、俺。
麻倉:これもごめん。
キル:全然いいよ(笑)。だから学校も行ってないから、勉強頑張った、部活頑張った、就活頑張ったとか、ないのよ。人生で頑張ったのは、YouTubeしかない。働いたことないし、人生で今一番お金持ってるし、みすみす失いたくはない。自転車って漕ぎ続けないと止まっちゃうから……ここも太字でお願いします(笑)。