おはようございますこんにちはこんばんは、番組プロデューサーのTPこと高橋です。「TPコーポレーション東京X」という変な名前の会社の社長をやらせてもらっています。

弊社の社員もこの4月から3人になりました。社員のためにも、社長らしく、色んなところに顔を出して新しい仕事をゲットしてこないといけない今日この頃です。今回は「社長として新しい仕事をゲットするツール」として最もベタな「ゴルフ」に人生初挑戦している話を書きたいと思います。

経験0なのにラウンドデビュー決定

3月某日、どこぞの会社の偉い人と「大きな仕事につながるかも」なランチミーティングがあった。その席で偉い人が「高橋くんはゴルフ好き?」と聞いてきた。

僕は正直ゴルフに対して1ミリも興味がなかった、というか何も知らなかった。僕のゴルフの引き出しには「石川遼って今も『ハニカミ王子』って呼ばれてますか?」と「タイガー・ウッズのシャツ赤すぎますよね?」しか入っていなかった。この先ゴルフをやるやらないは別として、もう少し補充したほうがいい。

とはいえ場をシラけさせないために、

「やってみたいんですけどなかなか機会がなくて…」

という平々凡々な返答をした。するとそこから偉い人のスイッチが入り、ゴルフのどこがいいのかを熱く語ってくださった。僕は話の着地点を探して、

「僕もゴルフ始めてみようかな」

という、反吐が出るほど形式的なセリフを口にしてしまった。その場にいるみんなが「どうせやらないだろ」な顔をしていた。僕が1番そう思っていた。

しかしこの瞬間、僕の中のジャーナリズム精神が疼いた。

「これで本当にゴルフを始めたらどうなるんだろう」

多分99%の人がやらない中、「やる」を選択した未来を見てみたくなった。「ゴルフを始めたら仕事がゲットできるかも」の打算もあった。せっかくなら、それを検証してみよう。なんせ社長といえばゴルフ、ゴルフといえば社長だから。社長室に細長い芝のマットを敷いて、パターの練習をするところまで見えた、社長室なんてないのに。

これまでも色んな人に、「ゴルフをやると色んな人と仲良くなる」と聞いていて、社長としてやったほうがいいのはわかっていたものの、なかなか行動に移せずにいたので、いい機会ではある。

そうと決まれば退路を断ったほうがいい。どうせやるならしっかりやるべきだ。

翌日、その偉い人に会食のお礼も兼ねて、冷やし中華よろしく「ゴルフ始めました」と連絡をしてみた。すると偉い人から

「GW明けくらいでスケジュール調整します。キミのラウンドデビューは僕に任せて」

という王子様みたいな返答がきた。

これは好感触だとニヤニヤしたのも束の間、ラウンドデビューに向けての準備を進めなければならなくなった。赤いポロシャツを買って、ハニカむだけじゃ無理そうなので、家の近くの「ゴルフスクール」という場所に通うことにした。

初めてのゴルフスクール

まず驚いたのは、ゴルフスクールというのはネットが張られた壁に向かってとにかく打ちまくる施設だった、ということ。てっきり僕は「打ちっぱなし」の練習場を想像していたのだが、そりゃ都心にそんな広大な施設があるわけがない。街にそれなりにある「ゴルフスクール」の中には、壁に向かってスイングするゴルファーたちがいたんだ、と初めて知った。

先生がクラブの持ち方から、基本的な姿勢やスイングを教えてくれる。野球をやっていた僕は、“まぁバットと同じ感じだろうな”と思ってクラブを振っていたら、全然違った。体のバランスや手の位置ひとつで、ボールの飛び方が全然違ってくる。動いているボールより、止まっているボールを打つほうが難しいだなんて…このあたりは恥ずかしいほどに「ゴルフ初心者あるある」だと思うので割愛する。とにかく思ってた何倍も難しかった。

そこから今もかなりの頻度でゴルフレッスンに通っている。

最初のうちはひたすら吸収していくだけで楽しくやれたのだが、色んな先生に色んなことを教わっていく過程で混乱してしまい、スランプに陥ったりもした。教わったことを1から洗い出して、考え方をシンプルにして体を動かしたらうまくいったり、いっちょ前にゴルフから人生を学んだりした。