おはようございますこんにちはこんばんは、番組プロデューサーのTPこと高橋です。「TPコーポレーション東京X」という変な名前の会社の社長です。
僕は今、沖縄にいます。ようやく仕事が一段落し、ほんの束の間の冬休みです。毎年2月に沖縄に行くようになって今年で9年目なのですが、暖かい場所でのんびりする…というわけではなく、目的は「プロ野球キャンプ見学」です。
キャンプと言っても、プロ野球選手がシーズンオフに親睦を深めるためにBBQしたり焚き火を囲んで夢を語り合うわけではありません。ここで言う「キャンプ」は「練習合宿」のことです。3月末ごろのシーズン開幕に備えて、暖かい地でチームみんなで練習をするんです。
僕は幼少期から北海道日本ハムファイターズのファンなので、沖縄の北部、「名護」と「国頭」に行きます。
なぜわざわざ沖縄にまで行って練習を観るのか、試合のほうが楽しいだろ! と思っているそこのあなたに向けて、プロ野球好きじゃなくても楽しめる、そして、人生における大切な教訓をたくさん教えてくれる「プロ野球キャンプのすすめ」を書きたいと思います。

選手との距離が近い
球団にもよるが、日本ハムは「名護」「国頭」という、沖縄のかなり北のほうでキャンプをしているため、そこまで足を運ぶファンは少なく、客席のかなり前方で見学できる。特に国頭は、運が良いと選手のキャッチボールをほぼ真後ろから見学できる場所があって、プロの球速を体感できる。
何年か前に吉田輝星投手(現オリックス、金足農業高校出身、秋田の星、弟も昨年甲子園で頑張ってた)のボールがすっぽ抜けて、僕の真横をかすめたのもいい思い出である。距離が近いぶんリスクもあるかも、それは自己責任。
さらには移動中の選手が普通に横を歩いていたりする。その際にプロ野球選手の体格のよさに度肝を抜かされる。レイエス選手の胸板なんて、高級食パン一斤分くらい分厚かった。そんな鍛え上げられたプロフェッショナルの肉体を間近で見られるのも、キャンプのいいところだ。
さらに観客との距離が近いがゆえ、選手やコーチの会話が聞こえることもある。僕は一度練習試合終わりにベンチの真上の席に座っていたら、僕の真下にコーチが立って、選手たちがコーチ(と僕)を囲むように並び、僕を中心とした反省会が始まったこともある。
「過程」と「結果」
キャンプでは、チーム全体も選手個人もそれぞれ課題を持って練習に取り組んでいる。
守備を上達したい選手がひたすらノックを受けていたり、まだレギュラーじゃない選手がガムシャラにバットを振っていたりする。この光景を見ておくと、いざ公式戦でその選手がいいプレーをすると「キャンプで練習してた甲斐があったね!」と、めちゃくちゃ嬉しくなるし、あのときたくさん練習した過程を経ての結果なんだなと、妙に納得することができる。
