おはようございますこんにちはこんばんは、番組プロデューサーのTPこと高橋です。「TPコーポレーション東京X」という変な名前の会社の社長です。
変な名前の会社だけど、お仕事をもらうためにはこの会社名を色んなところでアピールして知名度をアップさせないといけません。経費計上する際の「広告宣伝費」ですね。今回は弊社がこの広告宣伝費を使って「球団買収」をしたという話です。
芸人草野球リーグのチームを買収しました
TPコーポレーション東京Xは「球団を買収」した。そう書くとかなりスケールが大きいけど誰も信じるわけない、だけど本当なのだ。ソフトバンクが福岡ダイエーホークスを、DeNAが横浜ベイスターズを買収したように、僕もとある球団を買収した。
と言っても当然プロ野球の球団ではなく、「芸人草野球リーグ(通称:Gリーグ)」に所属する草野球チーム「チーム鬼ヶ島」を買収させてもらったのだ。
色々知らない単語が飛び交ってしまったので説明すると、Gリーグは、関東お笑い界の大ベテラン「ブッチャー・ブラザーズ」のぶっちゃあさんが主宰する草野球リーグで、芸人を中心に構成されたチームが約10チーム所属している。伊集院光さん率いる「ビッグ・アスホールズ」や、トータルテンボス率いる「アフロモンキーズ」などは、テレビやラジオで名前を聞いたことのある人も多いかもしれない。
そんな中で「チーム鬼ヶ島」は、『キングオブコント2013』準優勝のお笑いトリオ「鬼ヶ島」のおおかわらさんがオーナーのチームとして、Gリーグに所属していた。
僕は2019年頃からチーム鬼ヶ島に選手として所属させてもらい、若手芸人とともに野球をさせてもらっていた。チーム鬼ヶ島は「明るく楽しく」をモットーに、初心者でも経験者でも別け隔てなく野球を楽しむことができる、とても素晴らしいチームだ。チーム鬼ヶ島に限らず、芸人さんの草野球は、ミスをしても笑いに変えてくれるし、いいプレーをしたらめちゃくちゃ盛り上がってくれるし、本当に楽しい。
ただ、チーム鬼ヶ島は若手芸人主体のチームなので、とにかくお金がなかった。グラウンド代や道具代は当然割り勘で、正式なユニフォームは約1万円かかるため買うことを諦めてジャージで試合に出ている選手もいた。バットは1本数万円するので、ボロボロになるまで、そしてボロボロになってからもずっと同じものを使っていた。
そんな事情もあって、今年1月、僕は思い切ってチームメイトに「弊社でチーム鬼ヶ島を買収したい」と相談してみた。するとチームメイトも先代オーナー・おおかわらさんも快諾してくれて、「道具代と全員分のユニフォーム代を弊社持ちで新調する」ことを条件に、晴れて球団買収が成立した。僕は野球チームのオーナーとなったのだ。草野球チームの買収というのはあまり前例がないため、みんなよくわからないまま「まぁ新しい道具とユニフォームで野球できるならぜひ」みたいな感じだった。
はじめての球団づくり
【球団づくり①「チーム決め」】
オーナーとしてまずチーム名を決めなければならない。やっぱり会社名が目立ってほしいので「TPコーポレーション」は入れたい。チームっぽくするために「TPコーポレーションズ」にしよう。この際「東京X」はなかったことにする。東京ヤクルトや広島カープのように地名を入れておくのもカッコいいかなと考えたが、Gリーグに所属する全チームが東京の球団のため、意味がないからやめた。
さらに元々のチーム名「チーム鬼ヶ島」も、これまでの歴史と伝統を受け継いでいくためにも、何かしらの形で残したほうがいいと思った。こうしてチーム名は
「TPコーポレーションズ鬼ヶ島」
に決まった。まさか自分の会社名が冠した野球チームが誕生するとは。
【球団づくり②「ユニフォーム製作」】
チーム名が決まったら次はユニフォームを作らないといけない。ほかのチームとの兼ね合いで「黒」を基調としていれば、そこまで縛りはないとのことだった。会社のロゴがしっかり入っていればなんでもいいと思っていたので、弊社の桜井さん(野球知識ゼロ)にデザインを任せることにした。
途中、桜井さんは帽子の前面に背番号をつけちゃいそうになるミスをかましていたが、かなりカッコいいデザインに仕上げてくれた。所属選手全員に背番号を早いもの勝ちで決めてもらい、開幕戦には間に合わなかったがあとは届くのを待つのみ。
