この曲を経て私たちも成長していけるんじゃないか

――お二方ともオーディションへの熱い想いと、尾木さん、蟹沢さんそれぞれのキャラクターが出たお話で最高ですね! もう1曲「モブノデレラ」のお話もお伺いしたいのですが、カッコいいトラックにさすが指原さんというべき深みのあるリリックで、≠MEの新境地を感じました。
尾木:凄く深い曲だなと思っています。改めて、指原さんの書かれる歌詞は、聴く人によってそれぞれの考察ができるので興味深いなと思いましたし、指原さんのプロデュースでアイドルをできる幸せも噛み締めています。
〇≠ME(ノットイコールミー)/ 10th Single『モブノデレラ』【MV full】
――たしかに、様々な受け取り方ができる曲ですよね。
尾木:私は、モブノデレラが王子様に会いに舞踏会に行く時点でカッコいいなと思うんです。家でひとり泣いているのではなくて、ドレスを選ぶことや、自分のできる事をしている人だから、そんな彼女の想いもダンスで表現できたらいいなと思いました。
蟹沢:物語がすごくドラマティックで、どんどん展開していくので、まずストーリーに心が惹きつけられました。指原さんが書いてくださる歌詞の物語の世界観がメンバーみんな本当に大好きなんです。シンデレラは私たちも幼い頃から知っている物語で、でもモブノデレラはたしかに必ずそこに存在していた、ハッピーな話のすぐそばにこういう悲しい切ない物語だと思っています。
でも、誰も知らなかったら凄く救われないけど、モブノデレラが主人公の物語を私たちが表現することで、誰かに気づいてほしかった痛みだとか、気づかれなかったら消えてしまったかもしれない悲しみだとか、そういう感情にも寄り添える曲なんじゃないかと思っています。だからこそ、ひとつひとつの言葉を大事にしたいし、ダンスでも大切に表現したい。この曲を経て、私たちもひと回りもふた回りも表現の幅が広がって、成長していけるんじゃないかと思っています。
受け取った愛を返せるように活動していきたい
――ありがとうございます、では最後に、≠MEとしての目標、そして、個人としての目標をそれぞれお聞きしたいのですが。
尾木:2月に≠ME 6周年コンサート「≠ME 6th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」も行い、今までのツアーも全国各地に伺って、改めてメンバーの新しい可愛い一面を見られたので、そういう所をもっと皆さんに知っていただいて好きになっていただきたいです。
大きな会場を埋めるには、≠MEとしても、個人としてもメディアに出ていけるように努力していかないといけない。7年間ずっと好きと言ってくださる方もいれば、最近知って好きになってくださった方もいらっしゃって、たくさんの愛をいただいているので、その受け取った愛を返せるように活動していきたいなと思います。
蟹沢:これまで、ツアーを重ねるごとに皆さんとの絆が深まっていくのを感じていたのですが、≠ME 全国ツアー2024「やっと、同じクラス」は特にツアーのタイトルに「同じクラス」とあるように、共鳴し合うものを肌ですごく感じました。それを超えた先にある≠ME 全国ツアー2025「We want to find "カフェ樂園"」なので、終わったあと、皆さんも私たちもスタッフさんも「ツアー最高だったね!」と言えるように頑張っていきたいし、今の私達ではファンの方々が想像もできないような大きな未来を作っていきたいです。
尾木:そうですね。基本的にいただいたお仕事をがむしゃらにやっていくタイプなんですが、最近は好きなものに関われる仕事が増えて嬉しいです。さらにアニメ関係のお仕事が増えたら嬉しいなと思うのと、具体的な番組名を出してしまって恐縮なのですが、いつか≠MEで「オールナイトニッポン」を担当してみたいです!

――これまで担当されてないのが意外なくらいですね、蟹沢さんは?
蟹沢:私はお芝居をするのが好きなので、演技のお仕事にたくさん挑戦したいです。≠MEの楽曲の中での表現もお芝居のひとつだと思っているのですが、私が声を務めさせていただいている、メディアミックスアイドルプロジェクト「シャインポスト」のゲームも発売されるので、もっと自分の幅を広げていきたいです。
あと、昨年からエクステを付けて髪の長さがスーパーロングになったんです。実はこれまで自分の中でロングヘアがしっくりきていなかったんですが、最近はロングヘアの自分もいいなと思えるようになったので、美容やファッションなどにもどんどん挑戦していきたいです。あとは、グループとして、空を飛んでみたいです!
――空!?
蟹沢:説明が足りずすみません(笑)。≠ME全員で、ライブでフライングの演出で飛んでみたいなと思ったんです。≠ME 全国ツアー2024「やっと、同じクラス」の一部公演で冨田菜々風ちゃんがフライングの演出で飛んでいるのを見て、メンバー全員でやりたいな! と思いました。
尾木:良いね! メンバー全員でお客さんの後ろから登場して、そのままお客さんの上を通ってステージに行ってみたい!
蟹沢:憧れます! いつかやってみたい!