おはようございますこんにちはこんばんは、番組プロデューサーのTPこと高橋です。「TPコーポレーション東京X」という変な名前の会社の社長です。

今年1月から『≠ME冨田菜々風とザ・マミィ林田のこけけ!』というKBCラジオの新番組に作家として携わらせてもらっています。NewsCrunchさんにもいち早く取材していただいてありがたい限りです。この新番組が、愛に溢れててかなり素敵なのでご紹介したいと思います。

「≠ME」の冨田菜々風さんに白羽の矢が立った理由

僕は2023年4月から、KBCラジオでパンクブーブー黒瀬さんの番組『シン・フクオカ』を担当させていただいてる関係で、KBCラジオのみなさんと、とても仲良くさせてもらっている。同番組の福岡収録の際には「空いている店がもうないから」という理由で、お開きになるまで、僕が翌朝6時起きで仕事だと言っているのに、中洲のお店を何軒も連れ回していただいて最高だった。文化の違いにちょっとびっくりしたけど、他意はなく本当に楽しかったので大丈夫。

そんなご縁で、『こけけ!』プロデューサーのKBCラジオ成井さん(宮崎出身)と知り合い、成井さんから「九州出身のパーソナリティで九州を盛り上げる番組を作りたい」という相談を受けた。九州出身の人は漏れなく九州愛がある。東京出身の僕には理解できない感覚なので羨ましい。余談だが、成井さんのお父様が地元宮崎の有名人「Mr.バニー」だということは、秘密インシデントかもしれないので、各々調べてほしい。

▲KBCラジオのみなさんに連れ回される僕

「九州出身の新パーソナリティ」と聞いて、僕の頭にアイドルグループ「≠ME」の冨田菜々風さん(鹿児島出身)が浮かんだ。以前の連載でも書いたが、僕は「のいみーのいみ」という生配信番組の構成と演出を約4年半担当させていただいており、冨田さんの良く言えば天然、ほんの少し悪く言えばポンコツなキャラクターがかなり印象的だった。

「こけけ!」本編でも話題になっていたが、「理想の間取りを描こう」という企画の際に「ウォークインクローゼット(=WIC)」を間違えて「WC」と書き、部屋の半分近くをトイレに占領された間取りを発表したときには、腹がちぎれるくらい笑ってしまった、家賃いくらなんだよ。

≠ME冨田さんとザ・マミィ酒井さんは同ジャンル?

そんな点と点がつながり、僕からKBCラジオに冨田さんを強烈に推薦させていただいた。そこで冨田さんの「話し相手」を探したときに、「酒井貴士」というお笑い界の珍獣を見事に操りつつ、それでいて自身も決して「じゃない方」に甘んじない存在感を放つザ・マミィ林田さん(長崎出身)に白羽の矢が立った。

林田さんは「こけけ!」本編で酒井さんと冨田さんを「大きく分けたら同じジャンルの人」と言っていた。炎上してもおかしくなさそうな発言だが、僕含むスタッフ、そしてリスナー全員が腑に落ちてしまった。

そんな冨田さんと林田さんで始まった番組「こけけ!」は、初回からかなり好評で、放送のたびに毎回「#おふしょるにっと」バリにかわいいハッシュタグ「#ななかはやしだこけけ」が、地方ラジオ局の深夜番組とは思えないほどの盛り上がりを見せている。

冨田さんも最初は「てゆーか、林田さんって誰?」状態からのスタートだったのだが、今では往年の名コンビのような息ぴったりのトークを繰り広げている。地元の話をほんの少しだけしたり、冨田さんの言い間違いをひたすら林田さんが拾い続けたり、冨田さんのリクエストで林田さんがマイクにヘディングをしたり、熱波師を目指す冨田さんがブース内でタオルを振り回したり…かなり自由な内容となっている。

ヘディングと熱波師に関しては文字にしてもわからないのでぜひアーカイブを聴いてほしい、聴いてもわからないので。

▲冨田さん作のキャラクター「こけけ」とてもかわいい