ベリー
くさい度数★★★
ベリーは、ヤギの乳を原料につくられるフランスのチーズである。くさみも相当なものだが、 その見た目がとても奇抜でおもしろい。色にせよ、形にせよ、まるで馬糞そのものなのである。
このようなことをいうと、ベリー好きの人に𠮟られそうだが、路上に数個並べて置いておいたら、100人が100人、馬糞だと思うに違いない。もちろん、馬糞のにおいがするわけではないが、それにしても見た目が似ているのである。
自らを“発酵仮面”と称し、世界中のチーズを食べつくしてきた小泉教授に、それぞれの「くささ」の度合いについて星の数で五段階評価してもらった。 発酵食品は宿命的に、くさいにおいを宿しているが、それこそが最大の個性であり魅力なのだ。
「くさい度数」について
★あまりくさくない。むしろ、かぐわしさが食欲をそそる。
★★くさい。濃厚で芳醇なにおい。
★★★強いくさみで、食欲増進か食欲減退か、人によって分かれる。
★★★★のけぞるほどくさい。咳き込み、涙する。
★★★★★失神するほどくさい。ときには命の危険も。
「くさい度数」について
★あまりくさくない。むしろ、かぐわしさが食欲をそそる。
★★くさい。濃厚で芳醇なにおい。
★★★強いくさみで、食欲増進か食欲減退か、人によって分かれる。
★★★★のけぞるほどくさい。咳き込み、涙する。
★★★★★失神するほどくさい。ときには命の危険も。
※本記事は、小泉武夫:著『くさい食べもの大全』(東京堂出版:刊)より、一部を抜粋編集したものです。