こんにちは!こんばんは!東京とL.A.を行ったりきたりしながら、プロデュース、ディレクションの仕事をしています。風野又二朗です。
風野又二朗がディレクションしました、KEYTALK『サンライズ』のMusic Videoが公開されました。
富士山は本当に雄大で美しかったですし、KEYTALKのメンバーは夜中も元気、朝も昼も夕方も元気いっぱいで、撮影は非常に楽しかったです。
あなたに、僕に、みんなに、そして世界中に夜明けがくる事を願って、このMusic Videoを作りました。KEYTALKのミンナが、とても楽しそうに力強く演奏し歌っていて、かっこよくて元気が出ます、ぜひ見てみてください。
KEYTALKのMusic Videoのディレクションは、『少年』に続き2作品目です。『少年』は、みんなにあったあの頃の夢と、今の現実、現状がクロスオーバーして、過去を歌いながら未来に向けたMusic Videoです。
こちらは、ドラマのようになっていて、また違った角度から楽しんで頂けると思います。途中、Liveシーンがあるのですが、早くこんな日々が戻って来ることを願っています。早くLiveハウスで楽しみたい!
こちらも合わせて、是非、見てみてください!
皆さんの小さい頃からの夢は、なんですか?
少年だったり、少女だったりした頃の夢は、なんですか?
今、その夢の中にいますか?
もしかしたらその夢は、ユメだったりに名前を変えて、違うものになっているかもしれません。
風野の小さい頃の夢、少年だった時の夢は、プロ野球選手になる事でした。
当時 風野は、弱小少年野球チームに所属していて、人数が少なかったので一応レギュラーだったのですが、野球のセンスがありませんでした。キャッチャーミットが、他のグローブと形が違ってカッコイイ!という理由でキャッチャーになりましたが、このポジションがまた向いていなかった。
本来、女房役、扇の要と言われるほど、キャッチャーというポジションは野球にとって非常に重要です。ピッチャーを気遣い、全体を見渡せる視野の広い人間がそのポジションを引き受けます。
風野は一見、ニコニコしてて、チームメートと仲の良い、笑ってる穏やかな少年だったのです。(これがコーチ達の目に留まり、キャッチャーになった)ところが、勝負事になると途端に気が短く熱くなってしまい、周りが見えなくなる。
ピッチャーの子がとても性格が良くて、いつも冷静でCOOLで、試合中、風野が熱くなってきた事を察すると、審判にタイムをとって、まぁまぁと駆け寄ってくれました。
え?逆じゃない?
うん、そう。野球をあまり見ない女子のみんなだって、なんとなく分かると思うけど、普通は逆です。キャッチャーがタイムをとって、ピッチャーに駆け寄ってなだめる。これが、風野のチームでは逆でした。
今でも覚えているのは、とある試合。ボコボコに点を取られて、負けがほぼ確定した強豪との試合。相手の4番に3本ヒットを打たれた4打席目、このバッターにはもう打たれたくないぞと思っていたその時、バッターボックスに入るその瞬間、彼は風野にしか聞こえない小さな声で「球がおせぇから、余裕だわ」と言いました。
ぷちんと音がして頭が熱くなり、風野はゆっくりとそのバッターの体の後ろでミットを構えました。当てろ!そんなサインはないけれど、そのつもりでした。すると、こちらの意思に気がついたピッチャーは当然首を振ります。
もう一度、僕はしっかりと体の後ろので構えました。するとピッチャーは、タイムをとり笑いながら近づいてきました。
「落ち着け」
そう言われた風野は、友達がバカにされた悔しさと、あのバッターを抑える方法が見つからない悔しさと、感情的なあまりスポーツマンシップからあまりに外れた行動を取ろうとしていた事、それを同級生に止められた事、というより、止められるという事が分かっていてやった事、その全てが幼くて、小さくて、情けなくて、どうしていいか分からなくて、初めてグラウンドで泣きました。
その後、そのバッターにホームランを打たれたところから、その先の記憶がありません。どうやって帰ったのか、チームメートとどんな話をしたのか、記憶にないです。
ただ、その時に言われた「落ち着け」というその言葉だけは、今でもしっかりと胸の奥に残っています。
これが僕の初めての夢の中で起きた出来事でした。原体験というやつなのか、この時の事は今でもすごく蘇ります。恥ずかしい事ばかり思い出してしまうけど。
【恥の多い生涯を送って来ました。】
↑え?
審判タイム!すいません。いやあ、危なかったです。自分の文章に気持ちが乗って来ちゃって、気がついたら、太宰治の『人間失格』のあまりにも有名な冒頭の言葉をそのまま書いてしまっていました。
いやあ危ない。完全に悦に入りながら、なかなか良い言葉書くやんって思ってましたが、これパクリになってしまいますからね。盗むのは次の塁だけにしろよって話ですよね。すいませんでした。
そう。こういったところ。自分のミスをすぐに謝れるところが風野の良いところで、デッドボール!って言われても、当たってない時は、当たってません!と申告するほど実直なところは、自分のチャームポイントだなって思ってます。
日本では阪神タイガースを、ロサンゼルスでは、エンゼルスを応援しています。アメリカの球場は、すごいですよ!ボールパークというだけあって、家族でピクニック気分で来ている人も多いですし、雰囲気が日本とは全く違います。日本のように、応援の時、ラッパなどの鳴り物がないのも特徴です。代わりに拍手やスタンディングオベーションなどで選手を応援します。
L.A.に来たら、ぜひ、アナハイムのエンゼルススタジアムで大谷選手を観に行って欲しいです。アメリカ人に負けない体格、技術、人気の凄さに応援していてとても誇らしい気持ちになります。
ぜひ、ロサンゼルスに来たら、野球観戦も予定に入れてくださいね!あと、エンゼルススタジアムの近くには、ディズニーランドもありますので、合わせて行ったらとても楽しいです!!!
今回のオススメ映画は、ブラッドピット主演の『マネーボール』。野球映画はたくさんありますが、これは、元プロ野球選手がスカウトなどを経て、球団の経営側に回り、貧乏軍団を独自のデータ解析で常勝軍団にしていこうとする物語。野球映画ではなく、これはビジネス映画であり、冷徹と情熱の間に揺れるヒューマン映画です。ぜひ、見てみてください!それでは、又、風の吹く日に。