肉屋で立ち飲みを極める

ここ最近、どこの町にも立ち飲み屋が増えましたが、その元祖は北九州の角打ちと言われています。酒屋さんの隅っこの方で、立ったままお酒を飲めるようになったのが、立ち飲みの起源だそうで、仕事が終わったらすぐに飲みたくなる、酒飲みのいじまさに涙が出そうになります。

厳密に言うと角打ちにはつまみはありませんが、立ち飲み屋は居酒屋と遜色ないメニューが出てきますから、各店は個性を出そうと努力しています。うまいつまみは集客と売り上げに直結するからです。

今回は、安くてうまい肉を楽しめる、立ち飲みを紹介しましょう。

▲趣のある路地

本日お邪魔するお店は、大井町の飲み屋が密集した路地を抜けた先にあります。大井町といえば、知る人ぞ知る飲食店激戦区。うまくて安い店が軒を連ね凌ぎを削っています。その中にあって、60年以上前から変わらない人気を誇るのが「肉のまえかわ」です。

▲大井町の酒飲みは、この看板に吸い寄せられます

こちらのお店は、その場で注文してお金を払うキャッシュオンスタイル。ドリンクは冷蔵庫から冷えたビールやサワーを自分で取ってもいいし、カウンターでも注文できます。この日は、夕方のピークをすぎた時間帯にお邪魔したので、比較的空いていました。20時以降は比較的空いていますが、人気のつまみはなくなっていることも。

▲程よく冷えた缶ビール

冷蔵庫のビール(発泡酒)も良心的な価格ですね。

さて肝心のおつまみは、といいますと「肉の」とうたっているわけですから、お肉のメニューが充実しているんです。肉屋の惣菜といえば定番は揚げ物ですが、注目すべきは、肉のたたきなど、鮮度のいい肉を使った絶品料理です。

▲元肉屋ならではのつまみがずらり