ふきみそペロリとなめたらチューハイをグビリ!

長野に行ってきました。

地方に行くと、立ち飲み文化があまり根付いていないことに気がつきます。広い土地があるんだから、そりゃあ立って飲む必要がないのでしょう。でも、私は根っからへそ曲がりゆえ、そうなると、立ち飲み屋を探したくなるんです。

▲コロナ前は24時間営業を売りにしていたそうです

駅前にありましたよ。小さな雑居ビルの二階。いい立地ですね。新幹線の発車までの間、サクッとの飲めるのがありがたい。駅前でないと成立しないのかもしれません。でも、この土地ならではのメニューを楽しめるのかな。さっそく入ってみましょう。

▲酒から缶詰まで圧巻の品揃え

立ち呑ちとせは、24時間営業のお店(※コロナの影響で現在は縮小営業中)で、立ち飲みスペースのほかに、イスも用意されています。奥にいる常連さんは座っていますし、荷物を多く抱えたお客さんは、イスを見つけてリラックスした様子で一杯やっています。手前の大きなバックをもったお兄さんは出張でしょうか。

私も仕事で訪れたのですが、新幹線の時間も迫っているので、さっと帰れるように立って飲むことにしましょう。新幹線が出るまであと30分。だけど、立ち飲みだったら問題ないはず。さくっといい気持ちになりましょう。時間がないときに慌てて飲むのが好きなんですよ。時間を気にしながら、急いで酒を食らう。おかげで新幹線の中ではいつも気持ちよく眠れます。

▲チューハイとふきみそで乾杯

最初に頼むのは、もちろんチューハイですが、はじめての飲み屋でメニューを眺める時間ってのは、なんでこんなに楽しいんでしょうか。クイッとグラスを傾けて、メニューをながめて、あれやこれや悩む刹那こそ、酒飲みにとって一番幸せな時間だと思うんです。この瞬間が永遠に続けばいいと思うけど、新幹線の足音が聞こえてきそうだから、ささっと選びましょうね。

▲壁のメニューを見ながら飲む格別な一杯

長野といえば山菜。というわけで、ふきみそを注文します。小皿に箸をぐいっと入れたくなるけど、そこは我慢。箸の先っぽにちょこんとのっけたら、そーっと口に入れて、慌ててチューハイをゴクリ。

口に広がる、ふきの香り。苦味を甘い味噌でグッとコーティングしているけど、口に入れて酒を流し込むと、鼻腔の奥から、ふきの青い苦味が顔を出す。これは、大人の味だね。酒を飲まないわけにはいかない。ごはんとも相性がいいんだろうけど、チューハイもなかなかあう。チューハイははふきの苦さを全面的に受け入れやさしく包む、私にとってチューハイは母乳みたいなもんだ。

チューチュー。「ママ(マスター)おかわり」