どうも。最近、冷たい飲み物をバッグから取り出して、お客様に渡そうとしたら「そのバッグの中って、断熱効果のある素材が使われてるんだ。だったら、ちゃんと保冷剤を入れて飲み物を冷すのがプロの仕事じゃないの?」とお叱りを受けました。

その直後に入った配達が、マクドナルドからのリクエスト。直前に運んだ6杯のドリンクの影響でバッグの中が冷えており、お客様のところへ運んだらポテトが冷めてしまい「そのバッグ、断熱効果があるんじゃないの? そのバッグを使ってポテトを冷やすとかプロとしてありえないでしょ!」とお叱りが……。

というわけで、プロとはヘラヘラ笑ってその場をやり過ごすことだと感じている、ウーバーイーツ配達員のWです。

▲ウーバーの配達の数だけ“カイダン”がある?

墓地を通り抜けて着いた配達先は…

都内でも40℃近い酷暑が続いていますので、今回は思わず背筋がゾクっとしてしまいそうな、配達員だから経験してしまったカイダンを、いくつかお話ししようと思います。

今年の5月のことでした。その日は、お昼過ぎから配達を続けていた私。10時間以上も自転車を漕ぎ続け、気がついたら深夜0時。疲労もピークに達し、そろそろ終わりにしようかなとアプリの起動を消そうとした瞬間、手にしたスマホが突然ブルッと震えます。確認してみると、某定食屋の料理を運ぶようウーバーからの指令でした。

この定食屋は、牛丼チェーンやハンバーガーショップしか開いていない深夜帯にも営業しているので人気が高いのですが、下町にあるため受け取りに行くのが大変なんですね。幅が狭い細い路地が入り組んだ道を行くのは至難の業。出会い頭に歩行者や他の自転車とぶつかる危険がありますし、深夜なので道路の段差もよく見えません。さらに、このエリアには墓地が多く、東京都内なのに夜になると信じられないほど静かなんです。。。

▲墓地が多い都内某エリア

定食屋で料理を受け取り、配達員用のアプリを操作すると、地図は墓地の近所を指しています。まぁ近場ではあるので、スピードを落としつつ、暗い路地をソロリソロリと通り抜けます。

料理を運ぶこと15分。ようやくたどり着いたのは3階建ての共同住宅。エントランスに入ると、そこには……省エネのためか、照明がすべて消された真っ暗なカイダンが。キャーーーーーーッ!

昼から10時間以上も自転車を漕ぎっぱなしで足がガクガク。体重100キロ近い私にとって、階段を登るという行為がとてもリスキーな時間帯。そんな中、初めて入った建物で遭遇した真っ暗な階段。商品を届ける際はもちろん、帰りに1階まで降りる際も、踏み外して転んでしまうのではと、ドキドキしっぱなしでした。