「注意書き」から垣間見える戦いの傷痕
それにしても梅雨が明けませんね。心理的にも金銭的にも困っています。雨が降っている間は危険なので配達を行わず、たまの晴れ間には割がよくない本業の仕事が入る……今年の梅雨はそんな感じで過ごしていたのでウーバーイーツの配達収入は1ヶ月で4000円ほどという体たらく。
どうも、私、ライター兼ウーバーイーツの自転車配達員のWと申します。
収入が大幅に減ったので、持続化給付金の申請ができるかなと思い、調べてたところ「1ヶ月間の所得が、前の年の所得金額を12で割った金額の50%未満」という条件があることを知りました。
今月は配達の仕事が4000円。ライターの仕事もいつもの月より少なかったので、給付金がもらえるかなと思った矢先、某出版社から「すみません。払い込んでなかった3ヶ月分、まとめてお支払いします」と原稿料振り込みのメールが。おかげで今月の収入は、給付金の基準をわずかに上回る53%という結果に……。
毎度グチから入らないと文章すら書けなくなりつつある今日この頃、今回は「戦いの歴史が読み取れるメッセージ」のお話をしようと思います。
個人的な嗜好ですが、私は街で時折目にする「注意書き」を眺めるのが好きです。そう「犬のフンは飼い主が始末しましょう」というような、あれです。
この注意書きの中には、激戦の歴史を物語るようなものが、たまーにあります。例えば、犬のフンを注意するメッセージの場合「犬のフンを片付けろ!」とか「防犯カメラ設置中」という文言。こういうのをみると、文言を書いた人の堪忍袋の緒が切れた感じや、無視し続けるマナーの悪い飼い主像が容易に想像できて楽しいのです。
一方、われわれ配達員用のアプリには、お客さんやお店の人からの注意書きが表示されることがあります。ほとんどの人は記入することのない欄なのですが、例えば深夜のオフィスへ届ける場合「建物の裏側に警備室があるので、そこで入館手続きをして入ってきてください」といった指示が書かれていたり「ドアの前に商品を置き、インターホンを鳴らしたら帰っていただいて大丈夫です」といった指示が、事細かに書かれていることがあるのです。
「注意書きウオッチャー」を自称する私としましては、大変興味を惹かれて注意深くチェックしているのですが……。