ワールドシリーズまで番組独自の分析でお伝えしたい
――山本さんの野球への愛情が伝わってきます。先週のインタビューの中で、通訳の方やデータ担当の方のお話もしてくださいました。我々視聴者からは姿こそ見えませんが、まさに野球が大好きなスタッフさんや専門家の方が集まって「チーム」として番組を作っている印象を受けました。
山本 私は『ワースポ×MLB』はチームだと思っています。やっぱりコアな視聴者の方もたくさん見てくださる番組だからこそ「質のいいものを放送しなきゃいけないという使命」にプラス「そういう番組にしたい」という、自分自身とスタッフさん全員の気持ちがある……そういう想いは絶対に譲りたくない部分でもありますね。
――今、コアというお言葉がありましたが、夜の11時って我々のような30代、40代、50代のサラリーマンが主な視聴者で、本当にみんな野球が好きで詳しいわけですよね。だから逆にリスクというか、中途半端に取り組んでいる人とかを見ると、野球好きな人って離れていくというか。山本さんの場合はそれを感じないし、番組自体も見ていてすごく心地がいいです。
山本 もう本当にうれしいです。いや、頑張れます、そういうふうに思ってくださって。たぶん、どこよりも、どの番組よりもメジャーリーグの情報は、すごく濃くお伝えできている番組だと自負しています。そういう意味では、短いシーズンで9月になるともう終盤ですし、ポストシーズンも変則的なシステムなので、1プレーも逃すことなく皆さんにお伝えしたいな、という気持ちは昨年以上に強いです。
――まさに、この記事がアップされる頃に佳境を迎えていますね。さて、次が最後の質問なんですが、山本さんは今後さらに幅広く活躍をされると思うんですが、キャスターとしての目標を聞かせてください。
山本 キャスターとして今後の目標……『ワースポ×MLB』を通してよく感じるのは、解説者、スタッフが積み上げてきたものを、最終的に言葉にして伝えるのがキャスターの役割だということです。言い換えれば、番組を見てくださっている方と、番組を作っている方とのクッションのような役割を担っていると思うので、どちらの気持ちも大切にしたいなという気持ちがすごくあって。すべての人にとっていい番組であるために、自分の役割はずっと芯に持っていたいなって思っています。
――芯に、ですか。自分たちの仕事に通ずる部分もあると感じました。今日は素晴らしい話をありがとうございました。
山本 いや、こちらこそありがとうございます。楽しい時間でした。
――時間制限がなければ、もう2~3時間ぐらい野球談議をしたいぐらいです(笑)。今シーズンは中4日で回していくというよりは、投手に関しては超総力戦でしょうね。
山本 あ、ちょっとそれを語ってもいいですか(笑)。最後の見どころというのを、もうひとことだけ、ごめんなさい! 今年は例年よりも半分以下の短いシーズンで、9月後半の佳境に入ると、どのチームも本当に総力戦というか「今年ならではの戦い方」というのが見えてくると思うんですね。ベンチ枠も多いですし、先発、中継ぎ、抑えをどうやって回していくかというところで、特にピッチャーの起用法などに、チームカラーが如実に表れてくるのが9月なんじゃないかなと思います。その辺りもしっかりと『ワースポ×MLB』で、データや『ゼウス』から分析しながらワールドシリーズまでご紹介しますので、どうかお見逃しなく番組をよろしくお願いします。
――最後までアツくありがとうございました(笑)!
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